相性の悪さが出た なでしこジャパン対イングランド W杯カナダ2015 BBCスポーツ

本日(2015年7月2日)、なでしこジャパンの準決勝が行われ、2-1でイングランドに勝利しました。前大会とともにロンドン・オリンピックにも引き続き、決勝へ進出しました。前大会で優勝した時は、2011年ということもあり、言葉にならない後押しがあったことは確かでしょう。けれども、今大会は、そういう後押しとは違うため、日本女子サッカーの快挙であると同時に、一つの時代を築き上げていることは確かです。

- BBC Sport : 
- Japan Women – England Women

 

わたしは、いつものようにHideIP VPNのSoftether VPNを使い、BBC iPlayerで視聴しました。実は、試合終了直後に起床し、ライブで見ることはできませんでした。しかし、BBC iPlayerのオンデマンドで見ることができ、ほとんどリアルタイムだったので、その点では満足です。バッファもなくスムーズな再生であり、Softether VPNがブロードバンド対応のOpenVPNと言っても、間違いではないと思います。

 

さて、試合内容についてですが、前半は拮抗しながらも、後半はイングランドに押されていたと思います。記事タイトルに尽きると思いますが、「相性の悪い相手」だったというのが適切ではないでしょうか。わたしが見る限り、チーム状態がおかしいということはなかったと思います。選手全員が役割を意識し、危機があれば、すぐに選手が集まり、これはBBCの実況アナウンサーも賞賛していました。

 

けれども、ご承知の方も多いと思いますが、PKとオウンゴールによる2点であり、流れの中で取った得点ではありません。イングランドは、いわばクラシカル・サッカーであり、かつての男子代表のスタイルを堅持しています。プレミア・リーグでは、今でも見受けられる形であり、わたしの言葉にすれば、「ラグビーのようなスタイル」です。なでしこの中村監督も、「シンプルなサッカー」と評していましたが、まさにその通りでしょう。ロングボールを使い、短いパス数で相手のゴールへ向かって行きます。転がすパスも、距離が長く、体力を使った戦法でしょう。

 

正直、イングランド・スタイルは、嫌いではなく、見ていて楽しいと感じます。今回の試合でも、大きなパスが続き、いきなりイングランドの選手がペナルティ・エリアの外から振り向きざまでシュートを放った時、ああプレミアだ、と思ってしまいました(笑)。

 

おそらくなでしこの相性の悪さは、こういうサッカーに馴染みがないからではないでしょうか。日本サッカーは、とりわけ、東京オリンピック以後、ドイツのような組織的なサッカーを手本にしていたと思います。けれども、イングランド・スタイルは、ある意味、突拍子のないサッカーであり、ガンガンこられてしまえば、対応に戸惑ってしまい、決定的なチャンスを与えてしまうのでしょう。Jリーグやなでしこリーグのチームでも、こういうスタイルで戦っているところは、わたしの知る限り、全くないように思います。

 

しかし、すでに消滅してしまった横浜フリューゲルスは、Jリーグ発足当初、「イングランド・スタイル」に近かったように記憶しています。当時の加茂監督が好んでいたようにも思い、当然わたしは、見ていて楽しかったです。

 

また、この試合では、二つのPKがありましたが、スローで見ると、どちらにもクエスション・マークが付くように感じました。日本のメディアでは、なでしこが奪ったPKに対し、何も咎めていないようですが、BBCでスローVTRが再生された時、ペナルティ・エリアの外で足が掛けられているように見えました。また、イングランドが奪ったPKも、踵を軽く踏まれただけであり、審判によっては、シミュレーションと判断する人もいるかもしれません。特に、BBCの解説者は、なでしこが奪ったPKについては、明らかにペナルティ・エリアの外と言っていましたが、正直、そう言われても仕方ないと思いました。

 

けれども、サッカーでは、主審がおいおいこういう判断をすると思います。この場合、怪しいPKをなでしこに与えてしまったので、そのお返しをイングランドにも取らせ、試合を振り出しに戻したということです。もしかしたら主審も、笛を吹いた後、しまった、という思いがあったのかもしれません。このPKに関する見方は、リネカーが見事に的を付いていると思います。また、オウンゴールについても、イングランドからすれば、悲劇としか言いようがないでしょう。当然、わたしはなでしこを応援していましたが、同情してしまったことも確かです。自分で言うのもおかしな話ですが、イングランドに個人的な関係がないとはいえ、VPNでBBCを覗き見しているような身であるので、他の国のサッカーチームよりは、つい同情的に見てしまいます(笑)。ただし、オウンゴールのシーンは、相手が疲れている時間帯に、バックが嫌がる位置にクロスを上げた川澄の判断が素晴しかったことも、褒め称えるべきだと思います。

 

- ゲキサカ : 
- イングランド女子応援のリネカー氏「なんて恐ろしい失点なんだ!」

 
いずれにせよ、なでしこが決勝へ進出することになり、二連覇を期待してしまいます。アメリカとの対戦であり、相手にとって不足はないでしょうし、ロンドン・オリンピックのリベンジが叶えば、とも思います。イングランド戦は、なでしこが太刀打ちできないように見えましたが、チーム状態は悪くないと思います。先でお話しているように、相性の悪さもありましたが、イングランドが自分たちの持ち味を発揮し、見事な試合運びをしたとも言えます。それを迎え撃ち、結果は前大会と異なりましたが、決勝への糧として見れば、前大会と同じになったとも考えることができます。BBCの3人の解説者は、全員アメリカが勝つと言っていましたが、前大会もそう見られていました。この後は、言わなくてもお分かりになるでしょう。(笑)

 

そういえば、準決勝は、戦後70周年に相応しいように「連合国VS枢軸国」の戦いとなり、決勝もその構図の延長にある、と思ってしまいます。わたしも、仕方のないオヤジであると思いますが、どういう結果になろうと、見ていて楽しめる試合になることを期待しています。

 

長くなりました。いつもながら、悪文の連続となっていますが、最後までお読みいただけましたら、誠にうれしい限りです。次回もまた、よろしくお願いします。

 

- 参考 : 

- Fifa Women’s World Cup Canada 2015

- Women’s World Cup: BBC coverage details

- Women’s World Cup – BBC iPlayer (UKサーバ接続で視聴可能)

- JFA.jp FIFA女子ワールドカップ カナダ2015 テレビ放送

- ロンドンオリンピック2012 なでしこジャパン全試合視聴記 BBCスポーツ

 

 



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