ユーロ2012の次は、ロンドン・オリンピック BBCスポーツ

ユーロ2012の決勝が行われたのは、本年(2012年)7月1日(日本時間:7月2日)のことです。約一か月前のことですが、わたし自身、かなり月日が経っているように感じています。それ程、刺激的な日常を送っていませんが、目の前のことに一喜一憂していると、時の流れも速く感じるのかもしれません。もっとも、中年に達してしまった年齢が、大きな要因になっていることも否定できないでしょう。(^O^)

 

いずれにせよ、ユーロ2012の決勝が7月1日(日本時間:7月2日)に行われ、スペインが、イタリアを4-0の圧勝で下し、大会が終了しました。スペインは、これでユーロ2008の優勝と合わせ、大会2連覇となりました。しかも、2010ワールドカップ南アフリカ大会でも優勝しているので、主要な国際大会の3連覇は、史上初のようです。無敵艦隊と言われながらも、しばらくの間、国際大会での優勝は、ユーロ1964のみであり、国内リーグが世界最高峰でも、国際レベルではなかなか勝てず、国内の政治的な状況が大きく影響しているのでは、と指摘されていたようです。

 

しかし、わたしが知る限り、21世紀になってから、スペインもチーム一丸で戦う姿勢が生まれ、ついには、ユーロ2008で花開き、今大会まで続いたと言えるかもしれません。わたしとしては、ユーロ2012決勝での4-0の結果が当然であると思い、今後しばらく、スペイン時代が続くだろうとも思っています。スペインの前には、フランスが一時代を築きましたが、それと同様なことが、スペインにも訪れているように思います。けれども、今大会のイタリアは、攻撃的なチームとなり、素人が見ていても非常に楽しめました。イタリアと言うと守備的で、1-0の美学がある、と聞いていました。今大会では、そういう感じがなく、準々決勝のイングランド戦は、0-0のPK戦となりながらも、わくわくしながら最後まで見ることができました。

 

正直、イタリアは汚いプレーが多い、と思い、あまり好きなチームではありませんでした。もちろん、プロフェッショナル・ファウルがあることは知っていますし、ジーコがJリーグでプレーしていた時、そういうファウルを見たことがあります。けれども、そればかりというのも、どうもなんだか嫌な感じがするのは、わたしだけではないでしょう。むしろ、プロフェッショナルだからこそ、いざという場面で、効果を発揮するように思います。そうでないファウルを続けたチームと言えば、2010ワールドカップ南アフリカ大会決勝のオランダを連想してしまいます。このような思いがあったので、生意気なようですが、ユーロ2012のイタリアには、驚きとともに見直す気持ちが出てきたのは、確かです。セリエAにも色々あり、時折、BBCのスポーツ・ニュースでも報じられていますが、プロ・スポーツ選手であるなら、ユーロ2012のような舞台で見返したい、と思うのかもしれません。しかし、今のスペインは、代表史上、最強のチームの名にふさわしいかもしれません。ただし、今のスペインの真価が問われるのは、ブラジルかアルゼンチンと対戦してからのこととも、言われているようです。果たして、2014ワールドカップブラジル大会で、証明することができるのでしょうか?

 

- BBC Euro 2012

 
 


 
 

ところで、ユーロ2012では、VPN経由でイングランド戦をすべて視聴しました。というより、イングランド戦を見たくて、仕事の手を休めていました(笑)。日本でも、イングランド・ファンが多いようですので、おそらくユーロ2012を楽しみにし、日本のテレビ局で見た人もいることでしょう。いろんな感想があるでしょうが、生意気を言えば、決して面白い試合をしていたとは思えません。今の時代では通用せず、なおかつ、サッカーの玄人から怒られるかもしれませんが、イングランドには、ロング・ボールが似合うように思います。すでに専門家が2010ワールドカップ南アフリカ大会で指摘していましたが、現代サッカーは均質化しているとのことです。どこもパス・サッカーで、スペインのようになっています。イングランドも、御多分に漏れないようで、ユーロ2012の試合を見ながら、ちょこちょこしてないで、もっとボールを前に出せ、と思ってしまいました。

 

2002年のワールドカップ日韓大会でも、イングランドには、守備的な面がありましたが、ベッカムがいたからか、ファーサイドへのロングボールを時折使っていたように思います。ユーロ2012では、そういう大きな展開があまり見られず、ベッカム得意のファーサイドへのパスは、まだ伝統が生きていた時代の名残か、とも思いました。けれども、BBCニュースでも話題になっていましたが、ユーロ2012が開催される約一か月前に、代表監督が辞任し、その後もゴタゴタしていたので、プレミア・リーグの選手ばかりでも、戦術などを練ったチームとはなり得ないのでしょう。しかも、プレミア・リーグのシーズンが終わり、モチベーションを保つことが難しい中、大会に入っていたことも事実かもしれません。もっともこれは、いつもイングランドに評されていることのようですが、決勝トーナメントに進んだだけでも、喜ばしいことなのかもしれません。

 

こういうイングランドの試合を見ながら、2010ワールドカップ南アフリカ大会で、日本が急遽守備的な戦術に変更し、決勝トーナメントに進んだことが、オーバーラップしてきました。もしかしたら、今のサッカーは、守備から考え、いかに攻撃に転じて行くか、ということが大事なのかもしれません。けれども、日本のようなチームがちょこちょこパスを回していても、まだ我慢できますが、イングランドには、伝統のロングボールをもっと使って欲しいと思っています。これは、おそらく、わたしの固定観念から来ているのでしょう。

 

むしろ、オーストラリアの方が、ラグビーのようなサッカーをし、時折、大胆な攻撃シーンがあるようにも思います。また、ユーロ2012の予選リーグで、イングランドと対戦したウクライナは、フィールドを広く使い、面白いサッカーをしていたと思います。これも個人的なことですが、ロング・ボールを使うサッカーは、絶対自分では真似できないと思い、大胆さとともに、それがプロと感じることが多く、だからこそ、好きなのでしょう。もっとも、そればかりだと嫌になることも確かであり、先にお話したオーストラリアが、2006ワールドカップドイツ大会の日本戦で多用し、見ていて嫌になりました。もっとも、違った意味があることも、否定はしません。(^O^)

 

そう言えば、イタリア対ドイツの準決勝で、中継したBBCのMatch of the Dayでは、司会のリネカーとともに、クリンスマンがゲスト出演していました。おそらく2人の名前を聞いて、ピンと来る人もいることでしょう。1990ワールドカップイタリア大会で、共に代表選手として、準決勝で対戦しています。結果は、PKで当時の西ドイツが勝利し、優勝も果たしました。わたしみたいなオヤジには、少々感慨深いものがありますが、学生の時に録画したビデオがあるので、今さらながら、早くデジタル化しなければ、と思いました。けれども、日本のスポーツ中継でもそうでしょうが、こういう往年の選手がテレビ出演することは、かつての現役時代を知っていると、より楽しめる要素でもあります。

 

しかし、ユーロ2012の実況中継をした、ある日本のテレビ局では、アナウンサーがひどかったらしく、ネットのコメントで批判している人がいました。VPNでBBCのライブ放送を視聴できるまでは、当然わたしも、日本のテレビ局でスポーツ中継を見ていました。年々ひどくなる印象があり(笑)、どこもかしこも、”無理やりな劇的効果”が強すぎるように思いました。子供の時でしたが、1980年代前半頃までは、スポーツ中継のアナウンサーも、質が高かったように感じます。サッカーではないですが、成人になってから、具志堅用高の試合ビデオを入手し、見返してみましたが、疎ましい感じはしませんでした。興奮した口調でも、”無理やりな劇的効果”ではなく、自然さがあったように思います。おそらくこれが変わったのは、1980年代半ば頃からのバラエティー化であり、スポーツ中継ばかりでなくニュース番組などにも、波及してしまったのでしょう。

 

もっとも、これは、わたしの個人的感想なので、”無理やりな劇的効果”を好む人もいるでしょう。ならば、そういうのが嫌であれば、見ない、というのが得策で、わたしはそうしています。ただし、しつこいようですが、これはあくま個人的なスタンスなので、日本において日本語で放送し、なおかつ、日本語を解する多数の人が視聴するために、電波を使っているのであれば、たとえ民間企業が放送しているとしても、”公共”を考えるのが、第一であるようにも思っています。もちろん、BBCのスポーツ中継が、すべて質が高いという訳ではなく、聞いていて疎ましい時もあります。けれども、”無理やりな劇的効果”という感じはせず、これは、ITVでも共通しているように思います。もっとも、わたしのリスニング力も関係があるので、評価できる以前という話があることも、決して否定はしません。(^O^)

 
 


 
 

いずれにせよ、わたし自身は、ユーロ2012を楽しめました。おそらく、いえ、絶対(笑)、ロンドン・オリンピックはBBCが中継するので、視聴するつもりです。BBCの場合、こういう大きなスポーツ大会では、ネット上にRed Buttonが開設され、ネット専用の中継もあります。自分の記憶では、2010ワールドカップ南アフリカ大会でも開設され、2011女子ワールドカップドイツ大会でも同様だったので、なでしこジャパンの決勝は、Red Buttonから視聴しました。

 

個人的に、ロンドン・オリンピックで是非視聴したいのは、陸上の100メートルとサッカーです。特に、女子サッカーは、ワールドカップと同様、BBCで視聴できることは、大変うれしい限りです。このサイトでも、女子のワールドカップが楽しみ、と述べた記事がありますが、結果がそれ以上だったことは、多くの人が納得することでしょう。

 

- BBCスポーツ
- ライブ視聴した2018と2022年のサッカーワールドカップ開催国抽選会

 

ロンドン・オリンピックでは、楽しみを越え、期待となってしまうことは、致し方のないことでしょう。正直、何のためにスポーツ中継を見てんだ?、と池田晶子のような問いかけも、自分なりに思ってしまいながら視聴していますが(笑)、見たいものは見たいという欲望があり、どこかで憧れも生じ、日本が関わっているのであれば、同朋意識もあるのでしょう。当たり前のようでありながらも、実に不思議でもあります。けれども、なでしこジャパンについては、2011年という年にワールドカップで優勝し、まったく自分に無関係とは言えない場所で起こっている、東日本大震災の影響もあり、より自分の勝手な想いなどを、投げかけてしまっているのかもしれません。これもまた、人の子である証でしょうか? ただし、余計なことですが、ロンドン・オリンピックも、日本のテレビ局では視聴しないつもりです。

 

長くなりました。今回も、生意気ばかりで、好き勝手なことを述べてきましたが、次回もまた、よろしくお願いします。

 

 



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