デジタル化したホームズ シャーロック(Sherlock) BBCドラマ

すでにご存じの方も多いかもしれませんが、現在BBCドラマ「シャーロック(Sherlock)」のシーズン3が放映されています(2014年1月5日時点)。もちろん、どこかの国の公共放送ではなく、本国イギリスのBBCにおいてです。わたしは、シーズン2も視聴し、なおかつ、原作も読んでいます。翻訳では、新潮文庫版、英文では、Oxfordの「The Adventures of Sherlock Holmes」です。英文に関しては、良い年になってから挑戦しましたが、翻訳については、学生の頃です。おそらく多くの人が共通しているかもしれませんが、わたしが最初にシャーロック・ホームズを知ったのは、小学生の時です。当時でも、学校図書館で人気書籍の一つでした。

 

聞き学問ですが、世界の出版部数において、ホームズ・シリーズは、聖書に次ぐ第2位であるとのことです。もしかすると、今では変わっているかもしれませんが、それでもシャーロック・ホームズが世界的なキャラクターであることは、言うまでもないでしょう。そんなシャーロック・ホームズの現代版が、言わずと知れた「シャーロック(Sherlock)」です。シーズン1が、約4年前に放映され、瞬く間に人気を呼び、おそらく世界中で話題になったでしょう。数多くのホームズモノがあり、その中でも、現代のデジタル文化を反映し、その点でも特筆すべきです。

 

このドラマが制作されるまでは、ITV(Granada)版が映像としては一番であると思っていました。ストーリーに関しては、脚色した部分もあるようですが、セットなどはヴィクトリア朝を忠実に再現しているようです。わたしが初めて見た時は、中学生の頃で、当然どこかの国の公共放送です。ガキの時分とはいえ、独特の世界観を感じ、瞬く間に魅了されました。イギリスという国(?)に興味を持ったのも、このドラマがきっかけです。そうして、学生になると、自分でビデオデッキを購入し、再放送を全て録画しました。その後、社会人になってから、DVD全巻を手に入れ、今では大切に保管しています。おそらく、いや、きっとそうなのでしょう。わたしも、シャーロッキアンの一人かもしれません。もっとも、熱狂的ではないですが。

 

ともあれ、つい親しみを感じてしまうホームズモノであり、「シャーロック(Sherlock)がBBCから放送されると知った時は、とても嬉しく感じました。全てのシリーズをHideIP VPN経由でライブ視聴し、インターネットとVPNさまさま、というところでしょう。しかし、シーズン3については、ライブではなく、BBC iPlayer Downloadsでダウンロードした後、視聴しました。シーズン1と2の時においては、BBC iPlayer Desktopを使っていました。しかし、BBC iPlayer Downloadsに代わり、現在(2014年1月)では大きく異なっています。まず、第一にライブ視聴の機能がなくなりました。テレビもラジオも同様であり、純粋に「落として見る」という機能です。非常にシンプルとなり、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。けれども、わたし自身は、それでもあまり気にしていません。

 


(2017年移転後撮影 – シーズン4)

 

少々話が脱線した感がありますが、BBC iPlayer Downloadsを使って、「シャーロック(Sherlock)」を視聴し、ダウンロードをしていたので、落ち着いて見ることができました。全体的な感想としては、シーズン1と2とあまり変わりません。パソコンやスマートフォンを利用し、なおかつ、CGも駆使され、現代にマッチした映像となっています。シーズン2のエピソード3では、「最後の事件」の脚色で、滝がビルの屋上になっていましたが、それもまた、ロンドンという現代都市を舞台にしたからでしょう。ご存じの方も多いと思いますが、原作でホームズが復帰するのは、「空き家の怪事件」(新潮文庫版のタイトル)というものです。ギャンブル狂の大佐が、カードで負けた腹いせに殺人を犯すという事件でした。その事件とともに、生きていたホームズの暗殺未遂事件も絡み、蝋人形を使った影武者が、事件解決に一役買うことになります。

 

しかし、シーズン3のエピソード1では、「空き家の怪事件」と大いに異なった面があります。死んでいたと思われていたホームズが復帰するのは、確かなことですが、単なる殺人事件が絡むというよりは、テロが関係します。おそらく7.7テロ事件を意識してのことでしょう。地下鉄を使ったトリックも登場します。仮に日本であれば、7.7テロ事件は、3.20地下鉄サリン事件に相当するかもしれません。また、原作では、ホームズが復帰したということで、ワトソンが大喜びしますが、シーズン3のエピソード1では、逆に怒り心頭となり、実力行使も出ていました。これなどは、コメディ・タッチにアレンジしたものでしょうが、わたしとしては、原作を歪めているとは思えず、独自の脚色として問題ないのでは、と感じています。

 

ただし、「シャーロック(Sherlock)」の最大の欠点かもしれませんが、あまりにも出来過ぎているところがあります。もちろん、あくまでフィクションであることについては、否定しません。けれども、兄のマイクロフトが、原作のように国家と深い関わりがあるとはいえ、すべて術中に嵌めている、という感じがあります。わたしのリスニング力がまだまだ未熟であるので、そういう分かり切った中にも、セリフの妙味があるのかもしれません。そうは言っても、もう少し、謎掛けがあっても良いかな、と思います。この場合で言う謎掛けとは、論理力のある人の問いかけ、とも言い換えられるでしょう。

 

論理で答えを導き出す人程、それが理解できない人に謎掛けをします。わたしの実生活の中でも、些細な経験があり、理解できない人にとっては、意地悪と思うかもしれません。しかし、論理による謎解きは、おそらく常に疑問を持ち続けることが大事であり、そうであるからこそ、仮に信じられないようなことでも、それしかないのであれば、それが答えということでしょう。もっとも、これは、わたしの記憶では、「四人の署名」の中で、ホームズ自身が述べています。(笑)

 

 

いずれにせよ、「シャーロック(Sherlock)」においては、現代的要素に覆われ、なおかつ、ユーモアもありますが、もう少し謎掛けがあってもいいかな、と思っています。そうはいっても、4年前にシーズン1が登場し、瞬く間に世界中で人気となり、シーズン3もまた、以前のシーズンに引けを取らないと思います。仮にどこかの国の公共放送で放映されるまで待てないということであれば、HideIP VPNのようなVPNプロバイダを利用すべきでしょう。(^o^)

 

ちなみに、「シャーロック(Sherlock)」のシーズン1と2のDVDも所有しています。シーズン3が終わったら、再び見返したくなるかもしれません。また、シーズン3も、今までと同様、3話で完結となるようです。わたしとしては、原作の中で「四人の署名」が大好きなのですが、奇遇にも次週(2014年1月5日)で放映するようです。こちらでは、「The Sign of Three」となっています。この記事がアップされた頃には、すでに放映が終わっているかもしれませんが、ライブで見るか、あるいは、BBC iPlayer Downloadsでゆっくり見るかは、状況次第です。

 

今回もまた、だらだらとつまらないことを書いてきましたが、お役に立つようなことがあれば、何よりです。何時になるかわかりませんが、次回も新しい記事をアップしましたら、よろしくお願いします。

 
 

追記 : 2017年1月28日

現在、NETFLIXでも「シャーロック」のシーズン1から3を視聴できます。NetFlixに関わらず、今では多くの有料動画配信サイトで、視聴することができるようです。

また、奇遇にも、かつてのBBCサイトを統合している最中に、「シャーロック」のシーズン4が始まっていました。放映から二週間程度は、BBC iPlayerでも視聴できるようです。

 
 

参照 : Sherlock – BBC One –

 
 

 



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