Let’s get ready to rumble. メイウェザーvsパッキャオ戦 BBCスポーツ

すでにご存じの方も多いと思いますが、本日(日本時間:2015年5月3日)「世紀の一戦」と言われたボクシングの試合がありました。メイウェザーvsパッキャオ戦で、結果から言えば、メイウェザーが3-0の判定で勝利しました。メイウェザーはこれによって、48戦負けなしとなり、あと一戦勝てば、ロッキー・マルシアーノに並ぶとのことです。ボクシング・ファンであれば、耳にしたことのある伝説的なボクサーであり、ボクシング界の歴史に名を刻むことは間違いないでしょう。

 

わたしは、この試合をBBC 5liveで観戦しました。観戦というと映像を見ていたように聞こえるかもしれませんが、インターネットラジオで、HideIP VPNのSmartDNSを利用しました。BBC 5liveではサッカーの試合なども聞きましたが、ボクシングは初めてでした。ラジオでボクシングの試合というのもなかなか面白く、後日ハイライトでも構わないので、映像で確かめてみたいとも思っています。

 

- Floyd Mayweather beats Manny Pacquiao in Las Vegas

- Mayweather v Pacquiao 5 live Sport, live Boxing

 

こう見えても、ボクシングなどの格闘技が嫌いではなく、特に若い頃、一時期ボクシングに夢中になっていました。ちょうどマイクタイソンの全盛期にあたり、すでに20年以上前のことです。けれども、わたしが好きなボクサーは、シュガーレイ・レナードで、子供の頃でしたが、ハーンズとの第一戦は緊張感の漂う試合で、今でも心に残っています。学生時代、水道橋の専門店でビデオを買ったこともあります。もちろん、今でも秘蔵品として保管しています。(笑)

 

また、モハメド・アリも、好きなボクサーの一人です。さすがに、リストン戦などのリアルタイム経験はありませんが、先と同じく学生時代に、フォアマン戦のビデオを買ったことがあります。当然、今でも持っています。しかし、引退間近、あるいは、引退試合だったのでしょうが、バービック戦をテレビで見たことがあります。これも子供の頃ですが、すでに「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という姿がなかったと思います。さらに、日本人ボクサーなら、わたしは具志堅用高がお気に入りです。具志堅の試合は、すべてテレビ観戦したと思います。とりわけ、7度目と10度目の防衛戦が記憶にあり、子供ながらもパンチの強さに驚いていました。

 
 

少々前置きが長くなりましたが、ボクシングに夢中になっていたのも、若い時分であり、格闘技が嫌いではないとはいえ、今回のメイウェザーvsパッキャオ戦は、久しぶりの観戦でした。BBC World Newsでも、スポーツ枠とは別に伝えられ、相変わらずお金のことを話題にしていました(笑)。しかし、特にニュース性として、パッキャオに注目していた面があると思います。「icon」という言葉が使われ、言ってしまえば、フィリピンの英雄でもあるのでしょう。もしかしたら、フィリピンでは、アフリカ系アメリカ人にとってのモハメッド・アリと同じかもしれません。数年前、何かしらの問題が起きた時も、BBC World Newsで取り上げられていました。こういうことも、今回の観戦につながったことは間違いありません。

 

しかし、フィリピンからは、これまでも優れたボクサーが出ていたと思います。東洋太平洋チャンピオンなども、多数輩出しているように記憶しています。わたしが知っているボクサーでは、少々古いですが、ベン・ビラフロアです。柴田国明を一発で倒したことで有名かもしれません。もっとも、リアルタイムでなくビデオで知ったことですが、それでも、優秀なフィリピン人ボクサーがいることは確かでしょう。そうは言っても、影響力からすれば、パッキャオが一番かもしれません。そうでなければ、BBC World Newsでも取り上げられなかったでしょう。

 

ともあれ、メイウェザーvsパッキャオの世紀の一戦は、ラジオの向こうからでも、緊張感が伝わってきました、特に、最初の数ラウンドは、緊張感の高まりを肌で感じられるようでした。先で触れたレナードvsハーンズの第一戦を、つい連想してしまいました。メイウェザーが守りの堅いアウトボクサーで、パッキャオが攻めの上手いファイターであり、スタイルが違うため、自ずと緊張感が出て来るのでしょう。

 

けれども、ラジオで聞いていた限り、激しい打ち合いはなかったと思います。試合の中盤あたりから、観客も静かになり、ただ単に時間が流れているような感じでした。おそらく玄人好みの試合であったようにも思います。また、メイウェザーが、「楽しませる試合」ではなく、「勝つ試合」に徹底し、案外最初から判定勝ちを念頭に入れていたかもしれません。確かに、わたしが理解した中では、前半パッキャオの鋭いパンチが何発かヒットしたようです。しかし、連打には到らず、次第にメイウェザーが距離を取り、的確なパンチを当てて行き、そのまま試合が終わってしまったと思います。

 
 

日本のスポーツマスコミで、どのように伝えられているのかチェックしていませんが、判定の際、観客からブーイングが出ていました。3-0でメイウェザーの勝利がアナウンスされると、最高潮に達したと思います。拮抗した判定をスプリット・デシジョンと言いますが、たとえ激しい打ち合いがなかったとしても、観客としては、拮抗した判定だろうと思っていたのかもしれません。それだけ、傍から見れば、動きの少ない試合だったかもしれません。

 

けれども、個人的には、打ち合いの少ない緊張感の漂う試合が好きです。お互い隙がなく、一発でも当たれば、試合が決まってしまうという雰囲気に、余計ハラハラドキドキを感じます。しかし、多くの人は、殴り合うボクシングを期待しているのかもしれません。確かに、ボクシングは、ただの殴り合いのスポーツとも言えますが、そうであるからこそ、強い者同士には、なかなか決められない空気がお互いの中にあるように思います。これは格闘技全般に共通することでもあると思います。「怖いから近づけない」という心理と近いのでしょうが、プロであればそこを破る必要があるのでしょう。それを考えれば、メイウェザーももう少し観客を喜ばせてもよかったのかもしれませんが、そんな余裕もなかったのかもしれません。それだけ、パッキャオにも迫力があったと言えるのでしょう。

 

そういえば、この試合は、ラスベガスのシーザースパレスで行われました。世界的な格闘技の試合が開催される場所でもあり、なおかつ、有名なリングアナのフレーズもあります。日本でも、本場のリングアナが来日し、テレビ観戦したことがあります。記憶の中では、エルナンデスvs渡辺雄二戦であり、何度もビデオで見返したことがあります。メイウェザーvsパッキャオ戦でも、同じセリフが流れ、久々でもありましたが、ドキドキもしました。上手い煽りだなあ、とも思いますが(笑)、アメリカでの試合をイギリスの放送局が実況し、なおかつ、日本で聞けるとは、まさに文明の利器の賜でしょう。もしかしたら、このセリフを知っている人も多いかもしれません。

 

「Let’s get ready to rumble~.」

 

日本語訳にすると、雰囲気が変わってしまうので、仮に日本語で使うなら、もっと違った言葉にすべきでしょう。けれども、こういう煽りのようなセリフは、日本語には合わないようにも感じ、無理にマネする必要はないと思いますが、皆さんはいかがでしょうか?

 

長くなりました。今回もだらだらと書いてきましたが、個人的なことばかりを述べてしまい、あまりお役に立つような内容ではなかったかもしれません。しかし、ここまでお読みいただけましたら、誠にうれしい限りです。次回もまた、よろしくお願いします。

 

 

ロンドンオリンピック2012 なでしこジャパン全試合視聴記 BBCスポーツ


2014年1月現在、すでにBBC iPlayer Desktopは配布されていませんが、
一部のリンク削除を除き、内容に問題がないと判断し、現状のままとしています。
また、熱が入りすぎた文章となっていますので、疎ましい感じがあると思います。
その点をご容赦下さい。(^o^)

 

- 2012年7月25日(日本時間:26日) 1次リーグF組 vsカナダ

- 2012年7月28日(日本時間:28日) 1次リーグF組 vsスウェーデン

- 2012年7月31日(日本時間:31日) 1次リーグF組 vs南アフリカ

- 2012年8月3日(日本時間:4日) 準々決勝 vsブラジル

- 2012年8月6日(日本時間:7日) 準決勝 vsフランス

- 2012年8月9日(日本時間:10日) 決勝 vsアメリカ

 
 


 
 

2012年7月25日(日本時間:26日)

女子サッカー 1次リーグF組 日本vsカナダ

 

なでしこジャパン、ロンドン・オリンピック初戦。待ちに待った、というより、オリンピックでは通常、開会式前に、サッカーは始まる。しかも、女子は、2日も前である。けれども、今大会のなでしこジャパンは違う。2011女子ワールドカップドイツ大会のチャンピオンであり、期待の度合いが高まってしまうのは、応援したい者の当然の心理かもしれない。だが、生来のひねくれ者である、わたしは、日本のテレビを使わない。たとえバッファがあっても、VPNを経由し、BBCサイトで視聴する。国際スポーツ大会では、近年のお決まりである。なでしこの初戦は、HideIP VPNを使用し、BBCのロンドン・オリンピック特設コンテンツ上で見た。(^O^)

 

- BBC Olympics Live Video (UKサーバ接続で表示:BBCサイトより)

 

試合についてだが、わたしのような素人でも、前半20分あたりから、カナダの守備がガタガタしてきたように見えた。いずれ点が入るだろうと思っていたが、その通りになった。前半で、なでしこが2点を奪ったが、見事な点の取り方で、活躍すべき選手が本番で活躍し、世界チャンピオンならではだろう。けれども、サッカーにおいて、前半2-0で終わるという試合は、逆転されるケースがままある。何度か見たことがあるが、追いかける方が1点を取れば、もう1点で同点、と勢いが付き、さらにそのまま行け行けの心理状態になり、3点目を奪って逆転するようだ。1点取られたら怖い、と思っていたら、後半、その通りになり、しばらくカナダ・ペースとなった。その前に、3点目を決められるチャンスがあったが、ものにできず、それが苦しんでしまった最大の要因だろう。

 

正直、後半の内容からすれば、決して万々歳とは言えない。けれども、それでも勝つというのが、世界チャンピオンであり、劣勢があったとはいえ、なでしこなら大丈夫、という妙な安心感がわたしの中にあったことは、確かだ。むろん、見ている方が、勝手に思い込んでいることも、否定しない。(^O^) 国際大会、それもオリンピックの初戦は難しく、どんなに強いチームでも、苦しんだり、あるいは、点を取られたりする。案の定、北京大会の王者であるアメリカは、4-2でフランスに勝利したが、4点奪取の圧勝とも見なせるし、2点も取られている、とも言える。物は取り様で終いかもしれないが、国際大会は国際大会なのだろう。難しい初戦をなでしこが勝ったことは、やはり、賞賛に値することだと思う。

 

次は、7月28日のスウェーデン戦だ。勝てば、予選リーグ突破も見えて来る。早く決めてくれ、とは思うが、予選の1位と2位では、準々決勝の相手が大きく異なるようだ。ここは、ずる賢く行くか、潔くするか・・・。好きなのは後者だが、それは現場の人が決めることで、わたしのような傍観者は、なでしこが出たら応援する、ということだけだ。(^O^) そうは言っても、なでしこジャパンが世界チャンピオンになった年が、昨年(2011年)であり、どうしても、ただの応援以上の思い入れが出てしまう。わたしにとっても、福島県の相双地方は、決して無関係の土地ではなく、なおかつ、なでしこジャパンに結びつけてしまう。おそらく、そういう類の思いは、地元の人の方が、なお一層大きいのだろう。福島民友新聞では、初戦でありながら、号外を出したようだ。

 

昨年(2011年)6月、母が福島市に住む叔母から、福島民友新聞を郵送で受け取った。後日、わたしも手にし、そのまま我が家の書棚に置いている。上記の号外を見た後、改めて、福島民友新聞を広げた。昨年6月のものであり、悔しさやもどかしさなどが蘇った。わたしでそうなのだから、先でも言ったように、地元の人はなおさらであろう。だからこそ、ロンドン・オリンピックのなでしこジャパンには、福島県に関係している代表選手もいるため、自然と応援してしまうのだろう。もっとも、カナダに点を奪われたのは、左サイドを破られたからだった。(^O^)

 

とにかく、ロンドン・オリンピックでのなでしこジャパンの戦いは、まだ始まったばかりである。これからが過酷であり、これからが厳しくなるのだろう。当然わたしは、HideIP VPNを使って、BBCサイトで視聴するつもりだ。UKの地上波でも放送されている時は、解説もついているが、そうではないと、ネットのライブ放送では、実況だけである。なんとなく、会場に行った気分になり、しかも、あまり疎ましさも感じない。個人的には、それが視聴するメリットになっている。もちろん、リスニングの勉強もあるが、今では、それほど意識しなくなった。

 

7月28日は、日本時間で20時から試合開始である。スウェーデンについては、チームGBとのフレンドリー・マッチをBBC iPlayer Desktopでダウンロードし、視聴した。守備がガチガチでも、攻めのフィニッシュが荒いように感じた。なでしこジャパンの試合の一方で、南アフリカと戦い、勝利しているが、わたしが見たフレンドリーマッチのようであれば、十分勝てると思う。悪くても、引き分け。負けはしないと思うが、サッカーは、番狂わせの多いスポーツだ。試合終了まで気が抜けず、オリンピックで予選突破が掛かっているのであれば、なおさら緊張感の持続が大切なのだろう。

 

そう言えば、BBCでサッカー日本代表の試合が放送されると、男子でも女子でも、あまり負けたことがないと記憶している。負け試合で覚えているのは、2011女子ワールドカップドイツ大会で、予選リーグのイングランド戦のみである。2010男子ワールドカップ南アフリカ大会では、負けた試合が、全てITVで放送されていた。これを鑑みれば、すごい結果になりそうだが、なでしこジャパンがチームGBと戦うことになれば、変なジンクスとならないように願うだけだ。いずれにせよ、7月28日のスウェーデン戦は、楽しみである。試合前からワクワクし、おそらく、いや絶対、試合の間だけは、仕事をしないつもりである。

 

(^O^)(^O^)(^O^)

 


 

2012年7月28日(日本時間:28日)

女子サッカー 1次リーグF組 日本vsスウェーデン

 

なでしこジャパンの予選リーグ第二戦が行われた。もちろん、わたしは、BBCサイトでライブ放送を視聴し、今回もHideIP VPNのOpenVPNを利用した。試合を見ながら、思わず、行け行け、などと声を上げていた。その間、わたしの飼っているバカ犬は、決して側に寄って来なかった。むろん、サッカーなどのスポーツを見ている時は、いつもである。(^O^) けれども、1次リーグ第一戦の感想でも少し触れているが、スウェーデンのディフェンスには、堅さがあると思う。これは、男子についてもあてはまり、お国柄というものは、性差に関係ない面があるのかもしれない。むしろ、アメリカの方が、ディフェンスがもろく、特にセンターに隙があるように思う。

 

BBCのオリンピック特設ページでは、Catch Upとして、過去の試合も視聴できる。アメリカとフランスの試合も見たが、奪われた2点は、すべてセンターバックが関係していたように思った。そういえば、なでしこジャパンが、ワールドカップで1点目を奪った時も、センターバックがミスしたからだと記憶している。しかし、アメリカのようなチームは、少しくらいディフェンスが悪くても、その分、点を取れば良い、という姿勢が見える。これもまた、アメリカというお国柄なのだろうか? もっとも、男子チームは、元々からパスサッカーをしているので、お国柄というのは、失礼かもしれない。むしろ、男子と女子の特徴を見極め、それぞれの良さで、チームを編成しているのかもしれない。昨年のワールドカップで、BBCの司会者が、アメリカ女子サッカーチームをクラシカルスタイルと呼んでいたが、確かに肉弾戦が得意なように思う。ラグビーに近い部分も垣間見えるが、同じ国で男女のカラーが違うのは、プラグマティズムのアメリカだからかもしれない。これは、イングランドにも、通じているように思う。

 

少々横道にそれたが、なでしこジャパンとスウェーデンの試合は、前半20分あたりまで、どちらもボールを回し、展開が速く、見ていて面白かった。さすがに、前半の終盤になると、やや疲れが出て来たようで、良い展開が少なかったように思う。けれども、後半は、なでしこジャパンが、押していたように思う。決定力がなかった、と言えるのかもしれず、また、素人判断だろうが、スウェーデンのディフェンスなら仕方ないと思った。相手の上手さなのかどうか、判断がつかないが、堅い中央で勝負をしてしまい、そのため、得点につながらなかったとも思っている。むしろ、課題とは、相手の得意な所で勝負しないことでは、とも思う。また、スウェーデンは、後半、カウンターに終始し、むしろ、決定力云々は、スウェーデンの方に当てはまるようにも思った。しかし、自分が知っている範囲では、ボールを支配し、果敢に攻めても点が取れず、逆に、カウンターを食らってしまい、そのまま負け試合になる、というパターンもある。

 

- なでしこ、ドローで気になった「微妙なズレ」 (解説者の目(池田浩美):日経新聞)

 

そうは言っても、やはり、世界チャンピオンなのかもしれない。ありがちなパターンとならず、なでしこジャパンもスウェーデンも、得点を決められず、0-0のままタイムアップとなった。個人的には、とりあえず、負けないことが大事であり、結果としては、最低限のことを残したと思う。それを象徴するかのように、準々決勝進出が確定し、あとは、何位で通過し、どこと対戦するかということだ。2位通過の方が、対戦相手などに恵まれる可能性があるようだが、そういうことは、あまり気にしていないようである。ずる賢く行くのも、こういう大会では大事なようで、有名なメキシコオリンピックで銅メダルを取った時、エースの釜本は、ベンチの指示でわざとシュートを外したこともあるらしい。

 

- 釜本氏がノリさん発言に「当然の戦略」(日刊スポーツ)

 

けれども、小賢しいことをすると、返って飛んでもない目に合うので、準々決勝進出が決まったからには、主力メンバーの何人かを休ませるのが、現実的な選択なのだろう。結局、わたしも含め、応援している者は、野次馬のようである。しかし、面白おかしく伝えたがる商売とは、別な所にいたいものであり、受け手としては、きっちり考えてから、信用度を判断した方がいいのだろう。とにかく、7月31日14:30(日本時間:22:30)のキックオフが楽しみである。ハラハラドキドキというよりは、少々安心しながら、どういうサッカーをするのか、見てみたいと思っている。

 

- ロンドンオリンピック (2012年) におけるサッカー競技・女子 (Wiki)

(^O^)(^O^)(^O^)

 


 

2012年7月31日(日本時間:31日)

女子サッカー 1次リーグF組 日本vs南アフリカ

 

この試合も、HideIP VPNを使い、BBCオリンピック特設サイトで視聴した。端的に言えば、消化試合と同じだったように思う。なでしこジャパンは、すでに決勝トーナメントを決め、南アフリカにとっては、たとえ勝ったとしても、得失点差で3位通過も難しい状況である。どこまでモチベーションが上がるか、疑問符がついたとしても、おかしくはないだろう。このため、決勝トーナメントを考え、主力を休ませるのは、わたしの知る限り、チャンピオンズ・リーグでも、ワールドカップでも、サッカーの国際大会であれば、どこでも行われている。なでしこジャパンも、これに倣った形で、予告通り、先発メンバーを入れ換えた。監督は「小ガラ」と言っていたが、実に7人ものメンバーを交代した。中には、日頃と違う役割もしていた選手もいたようだが、これもまた、サッカーであるようにも思い、わたしなりには、これもプロの仕事、とも思っている。

 

けれども、DFについては、要でもあるのか、左サイドバッグだけ入れ換え、あとは、代わらなかったように思う。今から見れば、負けない試合を目指していたともいえ、なおかつ、控えの状況を把握する、というのが、狙いでもあったのだろう。しかし、この試合のユニークな点は、監督が試合後に明かした、ゲーム半ばでの「引き分け狙い」の指示だろう。この監督指示につき、賛否両論があることは、多くの人がすでに知っていることだと思う。わたしの見る限り、大きく2つの意見に分かれ、サッカーを超えた精神論的な観点(教育も含む)、あるいは、サッカーとして解釈するかで違いが出ているように思う。たとえば、この試合に、フェアプレー精神を持ち出し、少年少女の夢を砕いたという意見がある。しかし、サッカーとして見るのであれば、予選リーグの最終戦でもあるので、引き分け狙いは、当然の選択肢、との観点もある。

 

- 引き分け狙い…なでしこ、フェアプレー精神はどこへ (日経新聞)

- なでしこの使った“常套手段”(サッカーキング)

 

おそらく、世間一般でも、上記のどちらかに分かれるのではないだろうか? けれども、世間にも色々な意見があり、一部には、なでしこジャパンの奢りであり、「八百長」と形容する人もいるようだ。言葉は、それぞれの人が好きに解釈し、使用することができるが、一般的に、「八百長」とは相手と示し合わせ、勝敗の譲り合いなどを行うことである。この言葉は、セリエAや大相撲の問題などで使用するのが、読み手にとっても、分かりやすいように思う。わたしのようなひねくれ者には、こういう「八百長」意見は、嫉妬から出ているとしか思えないが、いかがだろうか?(^O^)

 

とにかく、「引き分け狙い」について、意見が分かれるのは、仕方ない面もあるだろう。それだけ、なでしこジャパンが、ある意味、サッカーを超えてしまい、多くの人の期待を背負っているため、勝ち方にも注文が付けられるのかもしれない。けれども、どうだろう?世の中、そんなに理想ばかりで、動いているのだろうか? 逆に言えば、世の中を動かす、あるいは、ただの個人についても、現実を知らなければ、何もできないのではないだろうか? むしろ、現実の狡くて汚くて卑しくて下品なことがあるからこそ、理想が生まれ、そうして、あえて言えば、そういうおぞましい姿があるからこそ、理想が達成できるとも言えないだろうか?

 

大人が子供に模範を示すべき、という意見がある。これは、すでに40を過ぎたわたしが、子供の頃から言われ続けていることで、おそらく、わたしが生まれる前も、同様であっただろう。今時の若者は、ということと同じように思う。けれども、模範になるべき大人が少ないのが事実でもあり(^O^)、模範になる大人ばかりであれば、世の中の問題も、簡単に解決できると思う。敢えてこういう言い方をするが、綺麗事を言っている大人が、実は裏で汚いことをし、それに気づいた時、大人はなんてウソつきだ、と子供の頃に思った人は、たくさんいるのではないだろうか? 仮に模範を示すのであれば、池田晶子ではないが、”純真な子供”の時に、多くの人が思っていたであろう、なぜわたしは生きているのか?、ということに、明確に答えることである。神を持ち出さず、コウノトリも使わず(笑)、きちんと説明できる大人は、どれくらいいるのだろうか?

 

話が少々ずれたようだが、理想を持つのは、素晴らしい。けれども、理想を実現するには、現実を理解し、その中で達成することが大事である。うわべだけの理想は、どうもなんだか、「8時だヨ!全員集合」を批判したPTAのように思え、わたしは、好きになれない。(^O^)むしろ、少年少女のことを考えるのであれば、子供も人間なら、大人も人間である。子供と大人の違いは、先に生まれたか生まれなかったかの差であり、現在の社会の中で、生きて行く生き方を多少なりとも知っているか知らないかということだろう。むしろ、綺麗事を並べてばかりいては、返って子供のためにならないように思う。子供でも大人でも、わからないことはわからないし、わかることはわかるものだ。むしろ、そういうことを正直に表現する方が、子供は信頼するように思う。

 

これを考えれば、なでしこジャパンの「引き分け指示」について、この時期で、世間が注目しているオリンピックの最中で、指示した監督が、敢えて記者会見で明かしたことは、潔さや誠実さがあり、正直でもある。個人的には、意外にタヌキかな、とも感じているが。(^O^) この監督が、人心掌握術に長けていると言われるのは、もしかしたら、こういう、時に包み隠さず正直になるところであり、それだからこそ、選手も信頼感を寄せることができるのかもしれない。サッカーはスポーツであり、世間とは異なることもあるだろう。けれども、精神論だけで戦いを挑み、多くの犠牲を出してしまった悲劇があることは、この国の歴史が、約70年前に証明していないだろうか? 皮肉にも、その相手と決勝で戦うための「引き分け指示」だったのだから、何とも言えない気分がある。スポーツの試合とはいえ、こんなことをなでしこジャパンに投げかけてしまうわたしも、昨年(2011年)の地震のことが、忘れられないでいるのだろう。これで、準々決勝で、Team GBと対戦することになれば、ドイツやイタリアはどこにいるんだ?、という思いになったかもしれない。(^O^)

 

またも、話がそれた形だが、「引き分け指示」などをなくしたいのであれば、全て一発勝負にすれば、話は早いだろう。参加チームが、トーナメントだけ行い、すべて一戦のみで決着する試合方式である。これは、高校野球で採用されている方式であり、熱血の名にふさわしいかもしれない。けれども、全て一発勝負が、本当に良いことだろうか? 仮にそうするなら、代表国の決め方も考えなければいけないだろう。予選リーグがあることは、厳しい代表国決定戦を勝ち抜き、そうであるからこそ、最低三試合はできる、という解釈も成り立たないだろうか? それもまた、参加することに意義がある、とするオリンピックの精神に合致しているようにも思うが、いかがだろうか? もっとも、今のオリンピックは、商業化していることも事実であり、だからこそ、プロ選手も参加しているのだろう。また、国際社会が変わったとはいえ、1936年のベルリンオリンピックの目的と変わらない点があることも、現実であるように思う。

 

とにかく、勝つための戦い方としては、引き分け狙いもやむを得ないだろう。むしろ、なでしこジャパンを軸にこういう議論が出るのは、それだけ、女子サッカーが、浸透してきている証拠なのかもしれない。人気を得るには、大衆化を許容することも必要であり、それには、サッカーを知らない人にも、開放する心を持つことが大事だろう。綺麗事が嫌いと言いながら、これこそ綺麗事と指摘されるかもしれないが、将来の女子サッカーを考えれば、大切なことかもしれない。

 

けれども、これでなでしこジャパンが負けられなくなったのは、確かである。仮に準々決勝で負けたとなれば、どんばバッシングが待っているのか、わたしは、そちらの方が気になる。多分、戦犯探しが始まるだろう、とは思っているが、わたしの杞憂であって欲しい。ただし、その逆で、なんでも賞賛ばかりで、金太郎飴のような状況もまた、問題であることも確かである。どこの国でも、話題になるものがあれば、そればかりになるのだろう。しかし、時に空気を読むことも大事だろうが、時に空気を読まないようにすることもまた、同じように大事であると思う。現実的には、それをするには、個人に委ねられるのだろう。サッカーは、勝っても負けても、課題が残るスポーツとも言われている。次のために、課題を分析することも、サッカーの質を上げることに、
大切なことであると思う。

 

わたしの場合、なでしこジャパンについては、南アフリカ戦で幻滅することもなく、引き続き、極東の一角から応援するのみである。準々決勝の相手は、ブラジルであり、Team GBとの試合をBBC iPlayer Desktopで視聴した。感想は、大味であるが、一発の怖さがある、ということだ。脅威となる選手を止められれば、なでしこジャパンの方が、力が上のように思う。絶対勝てない相手ではないというのが、素人なりの見方である。またも横道に逸れるが、女子サッカーの準決勝は、8月6日に実施され、決勝は、8月9日である。現地時間とはいえ、何とも言えない日に、スケジューリングされていると思う。また、そこには、やはり、福島との関係もつい見てしまう。こういうことを鑑みれば、個人的には、どうしても応援したくなってしまう。わたしも、人の子なのだろう。

 

長くなってしまったが、8月3日(日本時間:4日)準々決勝のブラジル戦を応援するだけだ。すっきり勝って、次の準決勝にも進んでもらいたいものだ。これからが、過酷な戦いの始まりでもあるように思う。

 

- なでしこ、佐々木監督の「引き分け」指示、米国でも物議を醸す(livedoorスポーツ)

- FIFAがなでしこ2位狙い不問の声明(日刊スポーツ)

- ロンドンオリンピック (2012年) におけるサッカー競技・女子 (Wiki)

 

(^O^)(^O^)(^O^)

 


 

2012年8月3日(日本時間:4日)

女子サッカー 準々決勝 日本vsブラジル

 

この試合も、HideIP VPNを使い、BBCオリンピック特設サイトで視聴した。南アフリカ戦は、わたしに言わせれば、サッカー超えたところで議論され、個人的には、その点で非常に残念である。しかし、それだけ、なでしこジャパンが、特別視されているのだろう。やはり、彼女らが、2011年に世界チャンピオンになり、一大ブームを巻き起こしたことが、大きな要因となっているのだろう。かく言うわたしも、どうしても、福島と結びつけてしまい、その点では、日本で生まれ、日本で育ち、日本語を母国語としている日本人にほかならないからだ。やはり、わたしも、人の子である。(^O^)

 

さて、試合は、と言えば、なでしこジャパンの底力を見たように思う。正直、王者らしかったかと言えば、そうとは言い切れない。終始、ブラジルに押され、女性版バルセロナだったかと言えば、そうではないだろう。けれども、少ないチャンスをものにしたのが、この試合の勝因であり、2点を取ったカウンター攻撃は、非常に素晴らしかった。わたしの記憶する限り、決定力不足、というのは、日本代表に対し、以前から言われていたことである。これは、”弱い日本代表”時代から続いていたことであり、男女に共通したことではなかったろうか? しかし、ブラジル戦で決めた2点は、いずれもフォワードの得点である。大舞台で、キーパーと1対1になりながらも、決めきれない日本代表のフォワードを見て来た記憶があり、この試合のような鮮やかなカウンターと得点シーンは、ああ、本当に強くなったんだな、と素人ながらにも思った。

 

ブラジルについては、リーグ戦のTeam GBとの試合を見たが、確かに攻撃には破壊力があると感じたが、どこが大味でもあった。おそらく、それは組織力のことであり、守備面に不安があるようにも感じた。もっと言えば、ブラジルのサッカー、特に今回見た女子のサッカーは、これこそクラシカルサッカー、のように自分なりに思った。1970年代頃までは、攻撃と守備が分かれ、今のような攻防一体というものではなかった。わたしの知る限り、今の原型は、オランダが築き、それがより洗練されたもののように思う。ブラジル女子代表には、古き良きブラジルが残っているようにも感じた。Team GBとの試合を見た限りでは、これなら勝てる、と思ったことは、確かだ。

 

しかし、似たようなサッカーの多い現在に、こういうブラジル女子代表のようなチームがあることは、反面面白さもある。女子では、まだまだ体を使ったサッカー、BBCではこれをクラシカルサッカーと呼んでいたが、今の男子とは別なスタイルを持ったチームがあり、ある意味、これが女子サッカーを観戦する楽しさかもしれない。往年のサッカーを知っている人、特に年配のサッカーファンであれば、案外、女子サッカーの方に魅力を感じるのでは、と思ってしまう。カラーの違いがあるチーム同士が戦うのは、スポーツ競技の醍醐味であるのだろう。ブラジル戦のなでしこジャパンは、危ない場面がありながらも、試合に勝ち、いよいよ次は、準決勝となった。先の南アフリカ戦では、賛否両論があったが、全てとは言えないけれども、これで、サッカーとして、なでしこジャパンの試合を見る人が増えて来るのでは、とも思っている。

 

確かに、スポーツは、経済のような実用的なものではなく、遊びの延長でもある。記憶の中での話だが、野球の野村克也が監督時代、選手に野球で生活できる有難味を知れ、という話をしていたようである。それは、日常のしがらみの中で働いている人とは異なり、好きなことに打ち込み、しかも、遊びの延長で生活していることへの感謝などを感じろ、ということだろう。むしろ、そうであるからこそ、スポーツには、尊敬とともにどこか蔑視もある、と言ったら、語弊があるだろうか? また、そういう遊びの延長で生活しているからこそ、スポーツ選手、特に、プロスポーツ選手であれば、高い倫理観などを求められるのかもしれない。

 

これを鑑みれば、なでしこジャパンにも、いろいろなものを投影したがるのも、むべなるかな、とも思ってしまう。ただし、スポーツが肉体を使う競技であり、一つの能力を活かしたものである以上、それを尊重することもまた、文化の一種でもあると思う。こうなると、古代ギリシャの世界に至り、オリンピックの発祥とも関連しそうだが、これは、また別の話になるので、このへんで止めておく。(^O^) いずれにせよ、なでしこジャパンは、少ないチャンスをものにし、準決勝へ駒を進めた。これで、女子サッカーの最終日まで戦えることになり、見ているわたしとしては、最後まで楽しみが増えたことは、なによりだ。

 

- なでしこ 4強(電子号外:福島民報)

- 耐えて4強…なでしこが見せた原点サッカー(日経新聞)

 

(^O^)(^O^)(^O^)

 


 

2012年8月6日(日本時間:7日)

女子サッカー 準決勝 日本vsフランス

 

まず、この試合は、BBC Threeで放送されると確認し、準決勝なので、いくらなんでもそうだよな、と思った。

 

- BBC Three: Day 10: 14.00-19.00

 

経験上、オリンピック特設サイトより、BBC iPlayer Desktopの方が安定しているので、いつものようにHideIP VPNに接続し、iPlayer Desktopを起ち上げた。しかし、キックオフ時間になってもなかなか試合が放映されなかった。馬術競技が長引いたようで、競技自体は終わっていたようだが、女子サッカーの会場に、カメラが切り替わらなかった。なんだよ、日本戦なのに、とつい思ってしまったが、考えれば、UKのBBCなので、Team GBが優先であるのは、確かである。(^O^)そのため、オリンピック特設サイトに、改めてアクセスし直した。

 

キックオフ時間がとうに過ぎていたので、ヤバイ、と思ったが、現在のBBC iPlayerでのライブ放送と同様、タイムシフト機能が付いているのを思い出した。要は、ブルーレイレコーダーなどの追いかけ再生と同じような機能である。そのため、前半半ばまで時間が過ぎていたが、国歌斉唱から視聴することができた。こんなドタバタが影響していたのだろうか?(^O^) 結果から言えば、日本が2-1で勝ったが、内容は決して満足のいくものではなかった。特に後半は、追加点を取ってからが、防戦一方で、見てるこちらも、ハラハラドキドキした。

 

しかも、相手にPKまで与えてしまい、いやはや大丈夫かい、と思った。けれども、もしかしたら、多くの人が同意するかもしれないが、PKの場合、キッカーの表情を見ると、入るか入らないか、ピンと来るものがある。もちろん、見ている者の思い入れがあるのを否定はしないが、フランスのキッカーの表情が画面でアップになった時、少々オドオドしている感じがした。外すか止めるのでは、と思っていたが(正直、半分願ってもいた(^O^))、キッカーから見て、ゴールポストの右に外れ、ひと安心したのは、確かだ。

 

しかし、その後、なでしこジャパンには、ダメ押しの1点を取れるチャンスがあった。ブラジル戦と同様、カウンターからキーパーと1対1の場面になったが、シュートしても、枠に入らなかった。これが決まっていれば、より安心感を持って見ていられたのだろうが、フランスのPK失敗とおあいこか、とも思った。BBCの解説者が、フランスからすれば、負けている場面で、PKを与えることはできないので、後ろから追いかけていたバックが、無理に止められなかった、と言っていた。大きなチャンスであり、決められるところは決めるべきなのだろうが、どんなに素晴らしい選手でも、簡単な失敗をするのが、オリンピックのような大舞台なのかもしれない。スペインの男子チームが、ホンジュラスとの対戦で、1点リードされている中、スペインの選手の一人がボールを蹴ろうとしたが空振り、そのまま軸足に当たり、タッチラインを割って、相手のスローインとなった。全くのフリーであるのに、素人がするようなことをスペインの選手でもしてしまう。相当焦っていたのだろうが、人は精神の生き物なんだな、とも思った。(^O^) おそらく、先のダメ押しになったであろう、あわやのシーンも、当の本人が意識しているとしていないとに関わらず、こういうスペインの選手に近いものが、どこかにあったのかもしれない。

 

ともあれ、なでしこジャパンは、耐えに耐え、フランスに2-1と勝利し、決勝に駒を進めた。前代未聞であるワールドカップとオリンピックの連覇が、あと1勝と迫っている。もちろん、それを願うだけだが、試合内容としては、なでしこジャパンの後で行われたアメリカ対カナダの方が、純粋に面白かった。シーソーゲームで、点の取り合いとなり、最後は、延長後半残り30秒でアメリカが点を取り、決勝進出を決めた。同じ大陸連盟同士というのは、どこも同じなのだろう。わたしには、意地のぶつかり合いと感じ、当たりの激しい試合でもあったので、それも、面白さの一つとなったことは、間違いにない。

 

これで、なでしこジャパンの決勝相手は、アメリカになったのだが、やはり、アメリカは、バックが非常に強固であるとは思えない。特に、センターバックには、どことなく不安があるように思う。それを補うために、攻撃力があり、どうもなんだか、わたしのような者には、やられたらやり返せばいい、という発想にも思える。絨毯爆撃のような攻撃、と言ったら、純粋にサッカーとして見た方が良いとしながらも、どこかよこしまな見方をしているのだろうか?(^O^)

 

これまでの試合を見る限り、おそらく戦前の展開予想は、攻撃のアメリカ対守備の日本となるかもしれない。もしかしたら、ワールドカップ決勝の再戦であると同時に、試合展開も、同じようになるかもしれない。わたしの記憶にある限り、ワールドカップ決勝も、決して綺麗な試合ではなかった。粘って粘って、最後にPK戦で勝った試合だった。わたしの一人合点だが、おそらくカナダ戦では、アメリカはPKに、もちこまれたくなかったのかもしれない。その点では、フランスがPKを外してくれて助かった日本と同様、アメリカもラッキーだったのかもしれない。神様がそうなるように仕組んだ、と言えば、変な表現だろうか?(^O^)

 

いずれにせよ、なでしこジャパンのフランス戦は、試合内容としてはあまりほめられたものではなく、結果だけが良かった、と評価されても仕方ないだろう。けれども、ブラジル戦と同様、少ないチャンスをものにし、セットプレーでの2点は、素晴らしかったと思う。あの試合では、ああいう形でしか点が取れなかったのだろう。仮に1点だけであれば、果たして勝っていたかどうかは、わからない。男子も含め、強いチームというのは、どんなに面白いゲームでも、どんなにつまらないゲームでも、どんなにエキサイトした試合でも、決めるべきところで決め、最後は勝ちで終わっていることである。おそらくリネカーの言っていた「サッカーというスポーツは、最後はドイツが勝つ」という比喩のような表現は、こういうことなのかもしれない。

 

以前の日本代表においては、国際大会などで、こういう強いチームのあり方に、散々泣かされた来た歴史があると思う。もしかしたら、なでしこジャパンによって、ようやく日本代表も、強いチームのあり方を体現できるようになったのかもしれない。それを鑑みれば、フランス戦は、運が良かったというよりも、運も実力のうちのゲームだったかもしれない。やはり、セットプレーでの2点は大きく、なおかつ、取れる時に取っておくのが、サッカーのような点を競い合うスポーツの基本でもあるように思う。そうだからこそ、ダメ押しになる得点機を外しても、勝ち逃げができたのだろう。

 

決勝は、8月9日 19:45にキックオフである。日本時間では、8月10日 3:45になるが、たとえ現地時間であっても、8月9日にアメリカと戦うという点に、どうしても、因縁を感じてしまう。こういうことは、後から思うべきことかもしれないが、とにかく、好ゲームを期待し、できれば、女性版バルセロナとして、90分で勝ってほしい。けれども、わたしみたいなトーシロの傍観者が、ごちゃごちゃ言わなくても、”現場の人”は、よく分かっているのだろう。以下のような記事を読むと、あとは時間になったら、勝手に試合を楽しむだけでいいかも、とも思ってしまう。たぶん、それだけ、今までに味わえなかった、日本サッカーの変化が、なでしこジャパンを通し、表に現れて来ているのかもしれない。

 

おそらく、いや、絶対、キックオフ後は、安物のノートパソコンの前で、明け方近くまで、独り言を叫び続ける、わたしがいることだろう。マンションなので、騒音には、気を付けねば・・・。(^O^)

 

- なでしこ決勝へ…苦闘で目覚めた「本当の力」(日経新聞)

- なでしこ決勝へ…メダル呼んだ宮間の魔法(日経新聞)

 

(^O^)(^O^)(^O^)

 


 

2012年8月9日(日本時間:10日)

女子サッカー 決勝 日本vsアメリカ

 

ようやく、という感じだろうか。なでしこジャパンのロンドンオリンピック決勝について、コメントをアップする。個人的になかなか作成できず、我ながら、やれやれ、とも思っている。(^O^) すでに、結果が出ていることであり、今さらわたしのような者が、ああだこうだ言っても仕方ないであろう。けれども、締めは締めとして、きちんと終わらせておく方が、個人的に気分もすっきりするものである。

 

さて、決勝が終わってから、すでに一か月以上が経っている。速いものだなあ、と感じるが、まだそれだけか、という思いもある。しかし、決勝が終わった後、全身の力が抜けたことを覚えている。やはり、昨年(2011年)のW杯優勝ということがあり、時期も時期で、W杯が終わった直後から、次はロンドンだ、と個人的に意気込んでいた。(^O^) W杯は、全試合を視聴できなかったので、その分、ロンドンで、と思っていた。BBCで放送するだろうと思い、HideIP VPNを利用しているので、全試合見ることができるだろうとも思っていた。

 

実際、一年以上の思いが実現し、全試合をBBCの専用コンテンツで視聴できたことは、うれしい限りだ。いつまで公開しているかわかないが、現時点(2012年9月20日過ぎ)でも、BBCのロンドンオリンピック専用コンテンツは、利用できるようだ。しかし、決勝も、準決勝のフランス戦と同様、バッファに見舞われ、リスタートを繰り返していた。そんなことが良くなかったのだろうか? 残念ながら、銀メダルに終わり、史上初のW杯とオリンピックの連覇とはならなかった。おそらく多くの人が、それを期待し、テレビの前で応援していたことだろう。

 

そうは言っても、決勝戦は、このためにこれまで来た、という試合内容だったと思う。W杯で優勝し、大きなプレッシャーを背負い、紆余曲折を経ながらも、ロンドンオリンピックを迎え、そうして、予選リーグでも、南アフリカ戦の引き分け狙いが物議を醸し、最低でも、決勝まで進まなければ、バッシングの嵐だったかもしれない。けれども、色んな問題をかき消すかのような試合内容だったと思う。わたしの見る限り、なでしこジャパンのロンドンオリンピックの試合で、最高の内容が、この決勝戦だったようにも思う。彼女たちの思いが、プレイの一つ一つに現れていたようで、見ているだけのわたしも、十分堪能できた。

 

しかし、やはり、欲を言えば切りがなく、おそらく悔しい思いは、傍観者としてのわたしよりも、実際に戦っていた選手たちの方が、当然強いだろう。結局、この試合は、「伏兵」にしてやられた、と思う。アメリカは2得点したが、どちらも、背番号10の選手が決め、サッカーでは、エース番号である。「伏兵」というのもおかしな表現かもしれないが、おそらく2枚目、ないしは、3枚目の攻撃というところだろう。1点目は、後ろから走り込まれ、選手のインタビューによれば、完全にわからなかったようだ。2点目は、あれよあれよという間に、個人技で入れられてしまった感じである。わたしが思うに、2点目は、相手が巧みで、仕方のない得点だった。仮に防げたのであれば、1点目だったように思う。結果論になるかもしれないが、今回のなでしこジャパンは、立ち上がりが良くない傾向があったようで、1点目も、試合開始10分以内の得点だった。たぶんこのチームは、スロースターターだったのだろう。そこを突かれた感じだった。

 

また、わたしが聞き取ったところでは、BBCの解説者も試合内容については、満足していたようだ。しかし、大会を通じ、アメリカの方が好調で、逆に、なでしこジャパンが、ポゼッションサッカーができるのに、それを目に見えた形で、あまり表現しなかったことが残念だ、と言っていた。Faye Whiteという元イングランド女子代表選手の言葉で、おそらく出産が近いので、元というよりは、一時休養選手なのだろう。これは、確かにそうだなあ、とわたしも思った。彼女は、W杯の予選リーグでなでしこジャパンと対戦し、良く理解していたのだろう。W杯決勝の時、BBCの解説者の中で、唯一、なでしこジャパンが勝つと明言し、「You don’t know them.」とアメリカ優勝を予想していた他の解説者を諭すようだった。これは、穿った見方だが、彼女は、イングランド代表で、なでしこみたいなサッカーをしたいんだろうな、とW杯決勝後に思った。ロンドンオリンピックの決勝戦後の発言を聞いても、その思いに変わりはなかった。(^O^)

 

- Faye White twitter

 

とにかく、なでしこジャパンが得意にしているポゼッションサッカー、あるいは、パスサッカーがあまり見られなかったのは、残念な面がある。おそらく半現役選手である人が指摘しているということは、選手たちの間では、日本の女子サッカーが、すでに世界レベルであることを、認めているのだろう。見ているこちらも、もっともっとサッカーに対する目を養う必要があるかな、とわたし自身に対して思った。そう言えば、ネットのコメントの中では、放送に対する批判も見受けられた。こんなサイトを公開していることでお分かりかと思うが、現在は、一切地上波を見ていない。そのため、コメントからの推測でしかないが、日本でのオリンピック放送は、日本独自で撮影している映像も、時折取り入れながら、放送していたのだろう。これはどこの国でもしているようで、日本だけが特別ではないようだ。しかし、動画サイトなどで少し見たが、確かに余計な映像が多いかもしれない。

 

わたしがBBCの専用コンテンツで見た限り、サッカーについてはFIFAが関係しているので、基本的に上からの映像で、なでしこの選手だけの無駄なアップなどはなかった。もちろん、特筆すべきプレイなどをした場合は、別だった。サッカーの場合、チームスポーツで、しかも、多数の選手が連動するので、上からの映像であることが、最適であるように思う。こういう点は、さすがにFIFAだな、とも思った。(^O^) FIFAの場合、主催大会については、全試合をホームページでライブ放送する。実は、ヤングなでしこの試合も、FIFAのホームページで視聴した。ヨーロッパのサーバに接続している必要があるが、女子のU-20W杯では、UKサーバも対象になっていたので、ラッキーだった。このことについては、別ページでアップする予定だが、女子のU-17W杯でも、リトルなでしこの試合をFIFAのホームページで、視聴するつもりだ。(^O^)

 

- FIFA.com Tournaments

 

以上のように、楽しみにしていたなでしこジャパンのロンドンオリンピックの試合が終わり、決勝戦後は、オリンピックも終わってしまったと感じた。(^O^) 形はどうあれ、一年越しの片思いがようやく実現しながらも、あっという間に過ぎ去った、ひと時の真夏の恋のようで、若いうちに浮いた話とは縁のなかったわたしには、オヤジになってから、こんな形で訪れたのだろう。ロンドンオリンピック自体が終了してから、一か月少々が経過しているが、なでしこジャパンの決勝戦後については、あまり記憶がない。知っていることと言えば、ボクシングの金メダル程度だ。(^O^) それだけ、傍観者でありながらも、勝手な思いを投げ掛けていたのだろう。

 

そうであっても、わたしにとっては、W杯の決勝以外を視聴できなかった分、ロンドンオリンピックでは、全試合を見ることができた。しかも、ネット上での動きだが、試合結果によって、いろいろな意見が出て来たことを、オンタイムで知ることができたのは、大きな思い出となったようだ。おそらく、いや、これからも、なでしこジャパンを応援し続け、やはり、どうしても、2011年でのW杯優勝を重ね合わせながら、ひっそりと声援していくと、我ながら思っている。とは言いながら、こんなサイトで、こんなことを言っているが・・・。(^O^)

 

サッカーが強くなるには、国内リーグの向上が必要、とも言われている。わたしは、出不精なので、会場に駆けつけるかわからないが、少なくとも、こういう場があれば、女子サッカーのことについて、今後も、言及していくつもりだ。記憶の中だが、昨年(2011年)なでしこジャパンがW杯で優勝した時、BBC World Serviceで女子サッカーのことが話題となっていた。おそらくWorld Footballという番組だが、男子と同じ大きさのフィールドで戦うことに、問題はないか、という問いかけだった。それはいつまでも課題でしょう、と女子サッカーの関係者が述べていたと思う。しかし、視点を換えれば、むしろ、男子と同じ大きさのフィールドだから、面白いのかもしれない。

 

たとえば陸上の100メートルでも、人類の限界はどこまでか、ということが論じられている。仮に1秒であったり、0コンマの時代になれば、見ている人は何も分からなくなるかもしれない。これは非常に極端だが、そうであれば、観客が楽しむこともできないだろう。このため、仮に記録が伸び過ぎるのであれば、シューズを重くするなどの処置をすることで、再び限界に挑戦する楽しみも出て来るのかもしれない。実際、やり投げかハンマー投げでは、投擲物を重くする処置をし、現在まで続いていると記憶している。女子サッカーも、これに似たようなことが当てはまるだろう。仮に男子よりもフィールドを狭くすれば、今よりも展開がスピーディーになるかもしれない。しかし、それでサッカーというスポーツが楽しいかと言えば、それは分からない。もしそうするのであれば、サッカーと同じようでありながら、別な競技のようでもあり、フットサルやビーチサッカーと同じであると思う。けれどもフィールドを小さくしたサッカーであれば、練習でおこなうミニゲームのようで、フットサルやビーチサッカーとも、少々異なっているようにも思う。やはり、サッカーという競技であれば、縦105メートルで横68メールのフィールド(国際大会仕様)でプレイするスポーツが、最適であると思う。

 

いずれにせよ、これからもなでしこジャパンを応援し続け、機会があれば、何かしらの感想を述べるかもしれない。FIFAの大会であれば、2015年のW杯、2016年のリオオリンピックが当面の楽しみである。今度こそ、W杯とオリンピックの同時優勝を期待したいところだが、皆さんは、いかがお思いになっただろうか?

 

長くなった。このページは、これで終了である。ここまでお読みいただけたら、大変うれしい限りであり、今後とも、更新ページへお越しいただけるようなら、こちらも喜ばしい限りだ。

 

- Olympics football: USA beat Japan(BBC homepage)

- Olympic women’s football: Team of the tournament(BBC Sport Olympics)

- なでしこ、示した進化…未来へ夢つなぐ銀 (日経新聞)

 

 

ユーロ2012の次は、ロンドン・オリンピック BBCスポーツ

ユーロ2012の決勝が行われたのは、本年(2012年)7月1日(日本時間:7月2日)のことです。約一か月前のことですが、わたし自身、かなり月日が経っているように感じています。それ程、刺激的な日常を送っていませんが、目の前のことに一喜一憂していると、時の流れも速く感じるのかもしれません。もっとも、中年に達してしまった年齢が、大きな要因になっていることも否定できないでしょう。(^O^)

 

いずれにせよ、ユーロ2012の決勝が7月1日(日本時間:7月2日)に行われ、スペインが、イタリアを4-0の圧勝で下し、大会が終了しました。スペインは、これでユーロ2008の優勝と合わせ、大会2連覇となりました。しかも、2010ワールドカップ南アフリカ大会でも優勝しているので、主要な国際大会の3連覇は、史上初のようです。無敵艦隊と言われながらも、しばらくの間、国際大会での優勝は、ユーロ1964のみであり、国内リーグが世界最高峰でも、国際レベルではなかなか勝てず、国内の政治的な状況が大きく影響しているのでは、と指摘されていたようです。

 

しかし、わたしが知る限り、21世紀になってから、スペインもチーム一丸で戦う姿勢が生まれ、ついには、ユーロ2008で花開き、今大会まで続いたと言えるかもしれません。わたしとしては、ユーロ2012決勝での4-0の結果が当然であると思い、今後しばらく、スペイン時代が続くだろうとも思っています。スペインの前には、フランスが一時代を築きましたが、それと同様なことが、スペインにも訪れているように思います。けれども、今大会のイタリアは、攻撃的なチームとなり、素人が見ていても非常に楽しめました。イタリアと言うと守備的で、1-0の美学がある、と聞いていました。今大会では、そういう感じがなく、準々決勝のイングランド戦は、0-0のPK戦となりながらも、わくわくしながら最後まで見ることができました。

 

正直、イタリアは汚いプレーが多い、と思い、あまり好きなチームではありませんでした。もちろん、プロフェッショナル・ファウルがあることは知っていますし、ジーコがJリーグでプレーしていた時、そういうファウルを見たことがあります。けれども、そればかりというのも、どうもなんだか嫌な感じがするのは、わたしだけではないでしょう。むしろ、プロフェッショナルだからこそ、いざという場面で、効果を発揮するように思います。そうでないファウルを続けたチームと言えば、2010ワールドカップ南アフリカ大会決勝のオランダを連想してしまいます。このような思いがあったので、生意気なようですが、ユーロ2012のイタリアには、驚きとともに見直す気持ちが出てきたのは、確かです。セリエAにも色々あり、時折、BBCのスポーツ・ニュースでも報じられていますが、プロ・スポーツ選手であるなら、ユーロ2012のような舞台で見返したい、と思うのかもしれません。しかし、今のスペインは、代表史上、最強のチームの名にふさわしいかもしれません。ただし、今のスペインの真価が問われるのは、ブラジルかアルゼンチンと対戦してからのこととも、言われているようです。果たして、2014ワールドカップブラジル大会で、証明することができるのでしょうか?

 

- BBC Euro 2012

 
 


 
 

ところで、ユーロ2012では、VPN経由でイングランド戦をすべて視聴しました。というより、イングランド戦を見たくて、仕事の手を休めていました(笑)。日本でも、イングランド・ファンが多いようですので、おそらくユーロ2012を楽しみにし、日本のテレビ局で見た人もいることでしょう。いろんな感想があるでしょうが、生意気を言えば、決して面白い試合をしていたとは思えません。今の時代では通用せず、なおかつ、サッカーの玄人から怒られるかもしれませんが、イングランドには、ロング・ボールが似合うように思います。すでに専門家が2010ワールドカップ南アフリカ大会で指摘していましたが、現代サッカーは均質化しているとのことです。どこもパス・サッカーで、スペインのようになっています。イングランドも、御多分に漏れないようで、ユーロ2012の試合を見ながら、ちょこちょこしてないで、もっとボールを前に出せ、と思ってしまいました。

 

2002年のワールドカップ日韓大会でも、イングランドには、守備的な面がありましたが、ベッカムがいたからか、ファーサイドへのロングボールを時折使っていたように思います。ユーロ2012では、そういう大きな展開があまり見られず、ベッカム得意のファーサイドへのパスは、まだ伝統が生きていた時代の名残か、とも思いました。けれども、BBCニュースでも話題になっていましたが、ユーロ2012が開催される約一か月前に、代表監督が辞任し、その後もゴタゴタしていたので、プレミア・リーグの選手ばかりでも、戦術などを練ったチームとはなり得ないのでしょう。しかも、プレミア・リーグのシーズンが終わり、モチベーションを保つことが難しい中、大会に入っていたことも事実かもしれません。もっともこれは、いつもイングランドに評されていることのようですが、決勝トーナメントに進んだだけでも、喜ばしいことなのかもしれません。

 

こういうイングランドの試合を見ながら、2010ワールドカップ南アフリカ大会で、日本が急遽守備的な戦術に変更し、決勝トーナメントに進んだことが、オーバーラップしてきました。もしかしたら、今のサッカーは、守備から考え、いかに攻撃に転じて行くか、ということが大事なのかもしれません。けれども、日本のようなチームがちょこちょこパスを回していても、まだ我慢できますが、イングランドには、伝統のロングボールをもっと使って欲しいと思っています。これは、おそらく、わたしの固定観念から来ているのでしょう。

 

むしろ、オーストラリアの方が、ラグビーのようなサッカーをし、時折、大胆な攻撃シーンがあるようにも思います。また、ユーロ2012の予選リーグで、イングランドと対戦したウクライナは、フィールドを広く使い、面白いサッカーをしていたと思います。これも個人的なことですが、ロング・ボールを使うサッカーは、絶対自分では真似できないと思い、大胆さとともに、それがプロと感じることが多く、だからこそ、好きなのでしょう。もっとも、そればかりだと嫌になることも確かであり、先にお話したオーストラリアが、2006ワールドカップドイツ大会の日本戦で多用し、見ていて嫌になりました。もっとも、違った意味があることも、否定はしません。(^O^)

 

そう言えば、イタリア対ドイツの準決勝で、中継したBBCのMatch of the Dayでは、司会のリネカーとともに、クリンスマンがゲスト出演していました。おそらく2人の名前を聞いて、ピンと来る人もいることでしょう。1990ワールドカップイタリア大会で、共に代表選手として、準決勝で対戦しています。結果は、PKで当時の西ドイツが勝利し、優勝も果たしました。わたしみたいなオヤジには、少々感慨深いものがありますが、学生の時に録画したビデオがあるので、今さらながら、早くデジタル化しなければ、と思いました。けれども、日本のスポーツ中継でもそうでしょうが、こういう往年の選手がテレビ出演することは、かつての現役時代を知っていると、より楽しめる要素でもあります。

 

しかし、ユーロ2012の実況中継をした、ある日本のテレビ局では、アナウンサーがひどかったらしく、ネットのコメントで批判している人がいました。VPNでBBCのライブ放送を視聴できるまでは、当然わたしも、日本のテレビ局でスポーツ中継を見ていました。年々ひどくなる印象があり(笑)、どこもかしこも、”無理やりな劇的効果”が強すぎるように思いました。子供の時でしたが、1980年代前半頃までは、スポーツ中継のアナウンサーも、質が高かったように感じます。サッカーではないですが、成人になってから、具志堅用高の試合ビデオを入手し、見返してみましたが、疎ましい感じはしませんでした。興奮した口調でも、”無理やりな劇的効果”ではなく、自然さがあったように思います。おそらくこれが変わったのは、1980年代半ば頃からのバラエティー化であり、スポーツ中継ばかりでなくニュース番組などにも、波及してしまったのでしょう。

 

もっとも、これは、わたしの個人的感想なので、”無理やりな劇的効果”を好む人もいるでしょう。ならば、そういうのが嫌であれば、見ない、というのが得策で、わたしはそうしています。ただし、しつこいようですが、これはあくま個人的なスタンスなので、日本において日本語で放送し、なおかつ、日本語を解する多数の人が視聴するために、電波を使っているのであれば、たとえ民間企業が放送しているとしても、”公共”を考えるのが、第一であるようにも思っています。もちろん、BBCのスポーツ中継が、すべて質が高いという訳ではなく、聞いていて疎ましい時もあります。けれども、”無理やりな劇的効果”という感じはせず、これは、ITVでも共通しているように思います。もっとも、わたしのリスニング力も関係があるので、評価できる以前という話があることも、決して否定はしません。(^O^)

 
 


 
 

いずれにせよ、わたし自身は、ユーロ2012を楽しめました。おそらく、いえ、絶対(笑)、ロンドン・オリンピックはBBCが中継するので、視聴するつもりです。BBCの場合、こういう大きなスポーツ大会では、ネット上にRed Buttonが開設され、ネット専用の中継もあります。自分の記憶では、2010ワールドカップ南アフリカ大会でも開設され、2011女子ワールドカップドイツ大会でも同様だったので、なでしこジャパンの決勝は、Red Buttonから視聴しました。

 

個人的に、ロンドン・オリンピックで是非視聴したいのは、陸上の100メートルとサッカーです。特に、女子サッカーは、ワールドカップと同様、BBCで視聴できることは、大変うれしい限りです。このサイトでも、女子のワールドカップが楽しみ、と述べた記事がありますが、結果がそれ以上だったことは、多くの人が納得することでしょう。

 

- BBCスポーツ
- ライブ視聴した2018と2022年のサッカーワールドカップ開催国抽選会

 

ロンドン・オリンピックでは、楽しみを越え、期待となってしまうことは、致し方のないことでしょう。正直、何のためにスポーツ中継を見てんだ?、と池田晶子のような問いかけも、自分なりに思ってしまいながら視聴していますが(笑)、見たいものは見たいという欲望があり、どこかで憧れも生じ、日本が関わっているのであれば、同朋意識もあるのでしょう。当たり前のようでありながらも、実に不思議でもあります。けれども、なでしこジャパンについては、2011年という年にワールドカップで優勝し、まったく自分に無関係とは言えない場所で起こっている、東日本大震災の影響もあり、より自分の勝手な想いなどを、投げかけてしまっているのかもしれません。これもまた、人の子である証でしょうか? ただし、余計なことですが、ロンドン・オリンピックも、日本のテレビ局では視聴しないつもりです。

 

長くなりました。今回も、生意気ばかりで、好き勝手なことを述べてきましたが、次回もまた、よろしくお願いします。

 

 

ライブ視聴した2018と2022年のサッカーワールドカップ開催国抽選会 BBCスポーツ

すでにご存知の方も多いかと思いますが、日本時間の12月3日(2010年)過ぎ、国際サッカー連盟ことFIFAより、2018および2022年の開催国が発表されました。2018年はロシア、2022年はカタールとなり、前者は東欧、後者は中東と、これまでにホストを務めたことのない地域の国に決定しました。

 

2018年開催に立候補した国は、ロシア以外では、イングランド、共催提案のスペイン・ポルトガル、オランダ・ベルギーであり、ロシアのほかにも、開催未経験国があるとはいえ、これまで開催したヨーロッパの国は、西欧ばかりです。ワールドカップは、ヨーロッパのものと言われることがありますが、その中でも、西ヨーロッパと言った方が、適切なのかもしれません。一方、2022年開催に立候補した国は、カタール以外では、日本、韓国、アメリカ、オーストラリアであり、未開催は、カタールとオーストラリアでした。当初は、設備や予想収益面からアメリカが最有力と見られていましたが、カタールという、いろんな意味で注目を集める、中東地域の一国に決まりました。

 

結局、FIFAは、2018年も2022年も、2010年から続く、もっと言えば、21世紀に入ってからの「冒険」を今後も続けて行こうとの表明かもしれません。2006年のドイツ、次回2014年のブラジル以外は、日本と韓国の共催、そして、今年(2010年)の南アフリカと、国内でサッカーが盛んであるとしても、国際的には、サッカーの伝統国として、あまり知られていない国々で開催されました。この流れに、ロシアとカタールが続くということは、少なくとも、21世紀初頭は、サッカーのさらなる世界への浸透を狙っているとも言えるでしょう。

 

わたしは、今回のFIFA World Cup Bid(FIFAワールドカップ抽選会)をBBCのライブ放送で視聴しました。HideIP VPNと契約しているので、BBC iPlayerを利用しました。正直、わたし個人としては、イングランドなら前回の自国開催から半世紀以上が経ち(1966年)、しかも、抽選会前から有力候補と見られていたため、大丈夫では、と思っていました。

 

けれども、ワールドカップは、オリンピック以上の国際大会とも言われるせいか、色々な思惑が絡み、政治的な要素もあり、様々なニュースが流れています。結果的として、表向き納得可能な理屈であったとしても、その裏には種々の深い意味があるのかもしれません。

 
 

今回のワールドカップ抽選会については、BBCの番組を視聴するようになってから、ニュース番組などで良く見聞きするようになりました。イングランドについては、半世紀以上も、ワールドカップでの優勝がなく、しかも、自国開催時でのものであり、今回の抽選会に掛ける思いは、敢えて言えば、日本以上であったと言えるでしょう。その流れとも言えるのでしょうか? BBCのニュースプログラムに、「Panorama」という番組があり、FIFAに関する特集が放映されました。イングランド招致のエピソードではなく、一種の告発番組とも言え、前々から話題になっていたFIFA理事のbribery(贈収賄)についてで、新たに三人の理事の疑惑が浮上し、しかも、彼らの実名を番組内で明かにし、追跡取材も行っていました。

 

- BBC:Panorama
- Fifa’s Dirty Secrets

 

この特集が放映されたのは、ワールドカップ抽選会の3日前であり、その数日前には、放映予定が明らかにされたのか、FIFAから非難の声が上がり、しかも、BBCラジオの「World Have Your Say」という番組で、放映の正当性について、聴取者も含めながら議論が起きていました。

 

- Blog – World Have Your Say
- Podcasts – World Have Your Say

 

わたしは、BBC iPlayerで、「Fifa’s Dirty Secrets」を視聴してみました。全体的な感想を言えば、通常のジャーナリスティックな内容であり、報道機関発の番組らしいと言えるでしょう。TBSテレビに「報道特集」という番組がありますが、かつては、毎週のように視聴していました。ずいぶん前になりますが、グリコ・森永事件の特集が放映され、今でもビデオを持っています。「Fifa’s Dirty Secrets」を見ながら、「報道特集」のキャスターが、結婚詐欺疑惑の渦中の人物を訪れ、玄関越しに殴られたシーンを思い出し、やじ馬の、さらに、やじ馬のようなわたしには、ジャーナリストも大変な仕事だな、とつい思ってしまいました。(^。^)

 

とにかく、「Fifa’s Dirty Secrets」を視聴後、これでイングランドが落選したら、FIFA理事のケツの穴も小さいな、と思いました。結果として、そうなってしまい、さらには、獲得投票数が自国理事を含め2票しかなく、過半数を取るまで、最小得票国が振い落とされる、抽選会の第一回目で、落選したとのことです。実は、この番組の前にも、イギリスの大衆紙が、FIFA理事の疑惑について報道しています。その時も方々で話題になり、BBCのものは、それに追随した形になるでしょう。

 

けれども、「Fifa’s Dirty Secrets」を担当した記者は、すでに前回のワールドカップ大会から、FIFA理事の疑惑について追跡取材を行っていました。もちろん、番組内でも、その一場面が放映されています。もしかしたら、FIFAとイングランドとの間には、歴史の長い反目があるのかもしれません。果たして、ワールドカップの抽選会でイングランドが落ちたのは、「Panorama」の影響が大きかったのでしょうか?

 

仮に影響があったとしても、形式的であるとはいえ、開催国決定は投票に委ねられています。買収であろうがなんであろうが、最終的な結果が投票になる以上、それまでの活動が重要と言えるでしょう。組織が大きくなればなるほど、政治力が大事になり、本年(2010年)東京都がオリンピック開催国から落選した際、オリンピック開催の抽選会は、どこかの政党の総裁選のようだ、との批評がありましたが、国内でそういうことができるのに、なぜ国外ではできないんだ、と思いました。いわゆるロビーイングにも、種々の方法があるでしょうし、なにより、金銭が掛かることは、買収云々をしなくても、当然のことかもしれません。むしろ、買収に負けないだけの、いろんな意味でのコスト負担をしなければ、世界的なスポーツ大会などの開催には漕ぎ着けないのかもしれません。

 

2018年のワールドカップ開催について、イングランドでは、FA(イングランドサッカー協会)が全面的に活動し、しかも、日本と比べれば、国民の期待も高ったと言えるでしょう。ロビーイングの問題も、立候補表明頃からニュースともなっていましたが、それでも、半世紀以上、ワールドカップ未開催であり、ヨーロッパ辺境の連合王国の一国でもあり、なおかつ、近代サッカーの母国でもあれば、開催への意欲は、並々ならぬものがあったとも言えます。

 

もし2018年の開催がイングランドに決まっていれば、2012年のロンドン五輪、2015年のラグビーワールドカップに続き、個人的には、HideIP VPN経由での視聴を楽しみにしていました。もっとも、そこまで現在のサービスが利用可能であることが前提となっています(笑)。しかし、そういう楽しみも、半減してしまったことは確かであり、これもまた、政治力の問題と言えば、それまでかもしれません。ワールドカップ抽選会の結果が出たとはいえ、イングランドにおいては、まだまだこの話題がホットなトピックの一つのようです。BBCのサイトでは、以下のような記事が掲載され、FIFAとFAの関係が、サッカーの試合以外では、今後さらにギクシャクするかもしれません。

 

- Roger Burden to quit as FA chairman in Fifa protest

 

イングランドとサッカーの関係は、サッカー協会が、FA(Football Association)と名乗っていることで、全てを語っているかもしれません。日本でいえば、日本と柔道のような関係であり、サッカーは、自国のお家芸と言っても過言ではないでしょう。そこに、他国にはないプライドが生まれても仕方ないとも言えますが、現代のサッカーは、親離れした子供と同様と言ったら、語弊があるでしょうか? (^。^)

 
 

一方、日本の結果については、こちらこそ、至極納得できるものと言えます。そのせいか、イングランドと異なり、振い落とし形式の抽選会の2回目で落選したと聞き、その点では健闘では?、と思ってしまいました。しかし、ワールドカップの開催国は一国であり、結果が全てでもあるので、落選が1回目であろうが2回目であろうが、どちらも変わりはないでしょう。日本が、2022年大会開催に立候補したニュースは、ずいぶん前から知っていました。正直、2002年に、共催とはいえ一度開催しているので、内心で興ざめしていました。結局、この思いは、わたしばかりでなく、多くの人が共有していたことかもしれません。

 

また、東京都がオリンピック開催国抽選会で落ちた時と同様、民間レベルでの盛り上がりも、あまりなかったように思います。やはり、イングランドに比べれば、この点では、遥かに相違した点と言えるでしょう。2022年は、カタール開催に決まったため、アジアの国が立候補できるのは、FIFAの規定により、2大会後からと言われています。次に立候補できるのは、2034年以降となっていますが、ニュースの中では、中国の立候補が取り沙汰されています。わたし個人としては、インドも来るのでは、と思っていますが、そうなれば、すでに開催経験のある日本は、ますます後塵を拝するでしょう。

 

JFA(日本サッカー協会)は、2050年までにワールドカップ単独開催をし、なおかつ、ワールドカップでの優勝も目指しているようですが、開催に関しては、目標に届くかどうか分かりません。優勝についても、どうかな、と思っていますが、2010年南アフリカ大会の好成績を今後も継続できるかによるでしょう。今回の抽選会で思ったことは、開催国となって予選免除になるよりも、きちんと地域予選を勝ち、そうして、本大会でもきっりと勝利し、実力でサッカーの頂点を目指すのが大事だ、ということです。少々綺麗事でも、サッカーファンとしては、やはり、開催国云々よりも、開催で実施される試合の質向上に、より関心があると言えないでしょうか?

 

もっとも、FIFAには、理事の問題とともに、審判の問題もあります。2010年南アフリカ大会では、ランパード(イングランド代表)のミドルシュートが、映像ではゴールインしているのに、審判の見逃しによりノーゴールとされました。ビデオ判定導入については、ずいぶん前から議論されていますが、今後もますます論議が盛んになるかもしれず、その急先鋒がもしかしたらイングランドになり、プレミアでのビデオ判定導入も、正式に決定するかもしれません。

 

ともあれ、日本人のネイティヴでありながらも、イギリスのサッカーに興味のあるわたしにとっては、今回の抽選会の結果には、残念な思いがあることも、確かです。仮に2018と2022年にイングランドと日本での開催となっていれば、ますますHideIP VPN経由によるBBC視聴が楽しみになりましたが、現実は甘くない、ということでしょう。(^。^)

 

しかし、サッカーにおいては、来年女子のワールドカップがあります。きしくも、予選リーグでイングランドと日本が同組になり、是非、BBCで放送して欲しいと思いました。実は、イングランド女子代表の試合を、本年(2010年)、BBC iPlayerで視聴しています。イングランド女子代表には、身長が180センチ以上の選手が多く、150センチそこそこしかない選手もいる日本女子代表は、大変だろうと思います。そうは言っても、FIFAランクでは、日本の方が上であり、最後は個人と言われるサッカーでも、チームスポーツであることに変わりはないでしょう。もうそろそろで年も明けますが、来年(2011年)の夏を今から楽しみにしています。

 

- BBC : England drawn with Japan in Women’s World Cup group

- 日刊 : B組日本はイングランドと 女子W杯抽選

 

そう言えば、FIFA理事の疑惑を放映した「Panorama」ですが、わたしは、これまで何度か視聴し、番組終了後のテロップに、Englandの文字を見たことがありません。問題のものは「BBC Nothern Ireland」となっていましたし、肥満を取り扱ったものでは、「BBC Scotland」となっていました。あるBBCのラジオ番組で、スコットランドの聴取者が、2010年のワールドカップ開催には興味はないが、イングランドでするくらいなら、ロシアに譲った方がいい、との意見もありました。イギリスは、あくまで連合王国であり、元々内部的に対立している部分があることも見聞きしています。ワールドカップ開催で、それが表に出たのかな?、と一人穿った見方も持っています。

 

また、BBCでの抽選会ライブ放送中、開催国の発表前に、FIFAのブラッター会長のスピーチがありました。その途中で、イングランドが一回目の投票で落ち、2票しか得られなかったとのテロップが流れました。しかも、「Gary Lineker」の文字があり、草創期のJリーグで選手として所属していたリネカーからの伝聞とのことでした。ホントかな、と思っていたら、その数分後に、イングランドの落選が正式に表明され、この情報収集力もまた、かつての大英帝国の遺産では、とも思ってしまいました。

 

今回は、2018および2022年のワールドカップ開催国抽選会について、お話してきました。ずいぶん長くなりましたが、ここまでお読みいただきましたら、作者冥利に尽きると思います。次回もまた、よろしくお願いします。