アップテンポな現代版「三銃士」 The Musketeers BBCドラマ

三銃士と言えば、お分かりになる方もいらっしゃるでしょう。フランス王朝で組織された近衛兵と呼ぶこともでき、王を守る精鋭部隊とも言えます。かつて小説なども作られ、今では童話でも親しまれているかもしれません。BBCドラマの「The Musketeers」は、そんな三銃士を下敷きとし、ルイ王朝時代のフランスが舞台です。しかし、どのルイ王朝であるのかは明確ではなく、フランス中世を舞台にし、とりわけ、スペインとの関係が中心で、イングランドとの関係は、テーマとはなっていないようです。

 

そのためでしょうか? オープニングテーマがフラメンコを連想させ、初めて見た時、フランスではなく、スペインをイメージしました。もしかたら、今後のシーズンで、スペインがさらに前面に出て来るのかもしれません。けれども、オープニングテーマが象徴しているように、アップテンポなドラマであり、ついついストーリーに引き込まれてしまいます。

 

正直、わたしが見始めたのは、シーズン2からで、昨年(2014年)放送されたシーズン1は、ダイジェストしか知りません。もしかしたら、スペイン以外の国との関係も、取り上げられていたかもしれませんが、先で触れているように、アップテンポなドラマであるため、時間があっという間に過ぎるような感じです。現代ならではのCGを使ったアクションなどもあり、話の展開もスピーディーであるので、娯楽ドラマとして十分見応えがあります。

 

しかし、これは個人的な思いですが、わたしの苦手分野である恋愛が、物語のテーマにも深く関わっています。仮にそれを欲望の一つとすれば、もっと範囲を広げても良いのでは?、と思いました。特にシーズン2では、スペインから嫁いで来た王妃を慕っている臣下が、最後までストーリーを展開していきます。恋心のみでなく、大きな権力欲なども含まれていれば、もう少し膨らみがあったのでは、とも思います。

 

そうは言っても、これは高望みかもしれません。生意気な言い方になりますが、BBCと言えども、やはりテレビ局であり、大衆を相手にしています。どこかの国の公共放送よりは、見るに値する番組が多いことは否めませんが、限界があることもまた、確かなことでしょう。

 

また、わたしは、西欧史を大雑把にしか理解していないため、ルイ王朝があったことを知っていても、細かなことまで分かりません。その点、歴史好き、とりわけ、西欧史に興味がある人は、楽しめる面がより多いかもしれません。しかし、歴史に関係しているとはいえ、あくまでフィクションであることは確かです。ルイ王朝時代の西欧人が、今日的な意味での個人を意識していたかと言えば、わたしは疑問に思います。仮に「個」という意識があったとしても、絶対王政の時代であるため、今とは違った「個」ではないでしょうか?

 

それを鑑みれば、「The Musketeers」の登場人物は、あくまで近代以降の人間であり、現代人に擬制したものであることに変わりはありません。葛藤などのあり方は、ルイ王朝時代のフランスを舞台にしながらも、現代人の葛藤の表れでもあるでしょう。もっとも、こうまでしなくても、純粋に娯楽ドラマとして見る方が、気軽に楽しめると思います。(^o^)

 

さらに、イギリスでフランスが舞台のドラマ?、と疑問に感じる人もいるかもしれませんが、日本でも、海外を舞台にした映画などがあるため、それと同様なことでしょう。もっとも犬猿の仲と言われたフランスを舞台にしたドラマであるので、何らかの意図があるのでは?、と訝る人もいるかもしれません。わたしには皆目分かりませんが。(笑) 

 


– 2017年1月移転後撮影 –
(Netflix)

 

ところで、シーズン2の中では、思いもよらず、「日本」を感じてしまったシーンがあります。エピソードの何話目であるのかは忘れてしまいましたが、地方貴族出身ともいえるMusketeersの一人が、ひょんなことで地元の人間に連れ去られました。その地域の豪族でしょうが、彼らの物品などを強奪しているため、助けて欲しいと懇願されました。Musketeersの一人は、故郷を捨てた身であり、助けることはしないと言い張っていましたが、仲間のMusketeersが訪れ、人々の状況を把握し、説得などすることで、地方豪族との戦いを決意します。

 

その際、村人たちに訓練を施したり、柵を築かせたりします。一連の場面を見ながら、これは「七人の侍」だ、と思いました。Musketeersは5人であり、なおかつ、王の兵士になるので、「七人の侍」のような浪人や落ち武者の集まりではありません。けれども、結局、一緒になって戦い、祖先たちが占めていた土地を彼らに譲ることになり、ついつい「勝ったのは、あの農民たちだ」という志村喬のセリフが頭に浮かんできました。

 

このドラマの監督が、「七人の侍」を意識しながら作っていたのかはわかりません。けれども、公開当時、世界でも話題となり、今でも人気のある作品です。わたしも、好きな日本映画の一つであり、日本のアクション映画としては、まだまだ一級品では、と思っています。それだけ、自然と影響力が生まれる作品かもしれません。

 

また、「The Musketeers」に関わらず、BBCのドラマなどでローアングルが使われていると、つい小津安二郎を連想します。「東京物語」などは、今でも世界で人気があり、しかも、イギリスの映画学校では、小津作品が教科書として利用されていると聞いたことがあります。現在では、変わっているのかもしれませんが、わたしのような者には、イギリスの映像作品でローアングルが使われていると、小津安二郎の映画が浮かんできます。

 

実際、「The Musketeers」の中でも、ローアングルが使われ、小津ショットだ、と思ってしまいました。とりわけ、会話の切替で使われていることが多く、やはり、影響が全くないとは言えないようにも感じています。もっとも、上記のことは、わたしの穿った見方かもしれませんが、日本の影響力を一番知らないのは日本人、ということは、日本国内から海外のテレビ番組などを視聴していても、しばしば感じることです。

 

なお、シーズン2は、先月27日(2015年3月)に終了したばかりです。後半の数話は、現時点(2015年4月)でも、BBC iPlayerで配信されています。わたしは、HideIP VPNibVPNを使い、BBC iPlayer Downloadsでローカルパソコンに落とし、視聴しました。今ではSDとHDのどちらかを選べるようになっていますが、わたしにおいては、SDでも十分な映像でした。BBC iPlayer Downloadsを使うと、バッファになることがほとんどなく、ストレスなく最後まで見ることができます。

 

しかし、著作権の関係等で、ダウンロードできない作品もあります。特に、映画においては、多くの作品でダウンロードができないようになっています。そうは言っても、BBCのオリジナルドラマであれば、ダウンロード不可のものにお目に掛かったことはありません。

 

長くなりました。相変わらず、下手な文章となっていますが、何らかのご参考になれば幸いです。次回もまた、よろしくお願いします。

 

 

 
 

追記 : 2017年1月29日
現在、Netflix(ネットフリックス)やAmazonビデオなどでも配信されています。Netflixであれば、シーズン2まで視聴することができます。

 
 

 

デジタル化したホームズ シャーロック(Sherlock) BBCドラマ

すでにご存じの方も多いかもしれませんが、現在BBCドラマ「シャーロック(Sherlock)」のシーズン3が放映されています(2014年1月5日時点)。もちろん、どこかの国の公共放送ではなく、本国イギリスのBBCにおいてです。わたしは、シーズン2も視聴し、なおかつ、原作も読んでいます。翻訳では、新潮文庫版、英文では、Oxfordの「The Adventures of Sherlock Holmes」です。英文に関しては、良い年になってから挑戦しましたが、翻訳については、学生の頃です。おそらく多くの人が共通しているかもしれませんが、わたしが最初にシャーロック・ホームズを知ったのは、小学生の時です。当時でも、学校図書館で人気書籍の一つでした。

 

聞き学問ですが、世界の出版部数において、ホームズ・シリーズは、聖書に次ぐ第2位であるとのことです。もしかすると、今では変わっているかもしれませんが、それでもシャーロック・ホームズが世界的なキャラクターであることは、言うまでもないでしょう。そんなシャーロック・ホームズの現代版が、言わずと知れた「シャーロック(Sherlock)」です。シーズン1が、約4年前に放映され、瞬く間に人気を呼び、おそらく世界中で話題になったでしょう。数多くのホームズモノがあり、その中でも、現代のデジタル文化を反映し、その点でも特筆すべきです。

 

このドラマが制作されるまでは、ITV(Granada)版が映像としては一番であると思っていました。ストーリーに関しては、脚色した部分もあるようですが、セットなどはヴィクトリア朝を忠実に再現しているようです。わたしが初めて見た時は、中学生の頃で、当然どこかの国の公共放送です。ガキの時分とはいえ、独特の世界観を感じ、瞬く間に魅了されました。イギリスという国(?)に興味を持ったのも、このドラマがきっかけです。そうして、学生になると、自分でビデオデッキを購入し、再放送を全て録画しました。その後、社会人になってから、DVD全巻を手に入れ、今では大切に保管しています。おそらく、いや、きっとそうなのでしょう。わたしも、シャーロッキアンの一人かもしれません。もっとも、熱狂的ではないですが。

 

ともあれ、つい親しみを感じてしまうホームズモノであり、「シャーロック(Sherlock)がBBCから放送されると知った時は、とても嬉しく感じました。全てのシリーズをHideIP VPN経由でライブ視聴し、インターネットとVPNさまさま、というところでしょう。しかし、シーズン3については、ライブではなく、BBC iPlayer Downloadsでダウンロードした後、視聴しました。シーズン1と2の時においては、BBC iPlayer Desktopを使っていました。しかし、BBC iPlayer Downloadsに代わり、現在(2014年1月)では大きく異なっています。まず、第一にライブ視聴の機能がなくなりました。テレビもラジオも同様であり、純粋に「落として見る」という機能です。非常にシンプルとなり、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。けれども、わたし自身は、それでもあまり気にしていません。

 


(2017年移転後撮影 – シーズン4)

 

少々話が脱線した感がありますが、BBC iPlayer Downloadsを使って、「シャーロック(Sherlock)」を視聴し、ダウンロードをしていたので、落ち着いて見ることができました。全体的な感想としては、シーズン1と2とあまり変わりません。パソコンやスマートフォンを利用し、なおかつ、CGも駆使され、現代にマッチした映像となっています。シーズン2のエピソード3では、「最後の事件」の脚色で、滝がビルの屋上になっていましたが、それもまた、ロンドンという現代都市を舞台にしたからでしょう。ご存じの方も多いと思いますが、原作でホームズが復帰するのは、「空き家の怪事件」(新潮文庫版のタイトル)というものです。ギャンブル狂の大佐が、カードで負けた腹いせに殺人を犯すという事件でした。その事件とともに、生きていたホームズの暗殺未遂事件も絡み、蝋人形を使った影武者が、事件解決に一役買うことになります。

 

しかし、シーズン3のエピソード1では、「空き家の怪事件」と大いに異なった面があります。死んでいたと思われていたホームズが復帰するのは、確かなことですが、単なる殺人事件が絡むというよりは、テロが関係します。おそらく7.7テロ事件を意識してのことでしょう。地下鉄を使ったトリックも登場します。仮に日本であれば、7.7テロ事件は、3.20地下鉄サリン事件に相当するかもしれません。また、原作では、ホームズが復帰したということで、ワトソンが大喜びしますが、シーズン3のエピソード1では、逆に怒り心頭となり、実力行使も出ていました。これなどは、コメディ・タッチにアレンジしたものでしょうが、わたしとしては、原作を歪めているとは思えず、独自の脚色として問題ないのでは、と感じています。

 

ただし、「シャーロック(Sherlock)」の最大の欠点かもしれませんが、あまりにも出来過ぎているところがあります。もちろん、あくまでフィクションであることについては、否定しません。けれども、兄のマイクロフトが、原作のように国家と深い関わりがあるとはいえ、すべて術中に嵌めている、という感じがあります。わたしのリスニング力がまだまだ未熟であるので、そういう分かり切った中にも、セリフの妙味があるのかもしれません。そうは言っても、もう少し、謎掛けがあっても良いかな、と思います。この場合で言う謎掛けとは、論理力のある人の問いかけ、とも言い換えられるでしょう。

 

論理で答えを導き出す人程、それが理解できない人に謎掛けをします。わたしの実生活の中でも、些細な経験があり、理解できない人にとっては、意地悪と思うかもしれません。しかし、論理による謎解きは、おそらく常に疑問を持ち続けることが大事であり、そうであるからこそ、仮に信じられないようなことでも、それしかないのであれば、それが答えということでしょう。もっとも、これは、わたしの記憶では、「四人の署名」の中で、ホームズ自身が述べています。(笑)

 

 

いずれにせよ、「シャーロック(Sherlock)」においては、現代的要素に覆われ、なおかつ、ユーモアもありますが、もう少し謎掛けがあってもいいかな、と思っています。そうはいっても、4年前にシーズン1が登場し、瞬く間に世界中で人気となり、シーズン3もまた、以前のシーズンに引けを取らないと思います。仮にどこかの国の公共放送で放映されるまで待てないということであれば、HideIP VPNのようなVPNプロバイダを利用すべきでしょう。(^o^)

 

ちなみに、「シャーロック(Sherlock)」のシーズン1と2のDVDも所有しています。シーズン3が終わったら、再び見返したくなるかもしれません。また、シーズン3も、今までと同様、3話で完結となるようです。わたしとしては、原作の中で「四人の署名」が大好きなのですが、奇遇にも次週(2014年1月5日)で放映するようです。こちらでは、「The Sign of Three」となっています。この記事がアップされた頃には、すでに放映が終わっているかもしれませんが、ライブで見るか、あるいは、BBC iPlayer Downloadsでゆっくり見るかは、状況次第です。

 

今回もまた、だらだらとつまらないことを書いてきましたが、お役に立つようなことがあれば、何よりです。何時になるかわかりませんが、次回も新しい記事をアップしましたら、よろしくお願いします。

 
 

追記 : 2017年1月28日

現在、NETFLIXでも「シャーロック」のシーズン1から3を視聴できます。NetFlixに関わらず、今では多くの有料動画配信サイトで、視聴することができるようです。

また、奇遇にも、かつてのBBCサイトを統合している最中に、「シャーロック」のシーズン4が始まっていました。放映から二週間程度は、BBC iPlayerでも視聴できるようです。

 
 

参照 : Sherlock – BBC One –

 
 

 

法医学捜査班(Silent Witness)には、今と葛藤がある BBCドラマ

先週(2011年2月第一週)のことになりますが、BBCドラマ「Silent Witness」、邦題「法医学捜査班」のシリーズ14が終了しました。現在、BBC iPlayerで視聴可能ですが、イギリス時間で、2011年2月8日までavailableとなっています。非常に時間が短く、今さら、と思われるかもしれませんが、今回このサイトで是非お話したいと思いました。

 

わたしは、HideIP VPNibVPNと契約しているので、VPN経由で、BBC iPlayerにアクセスし、シリーズ14全エピソードを視聴しました。邦題が「法医学捜査班」というように、犯罪捜査に絡んだドラマであり、なおかつ、日本でひと頃流行った「死体は語る」のイギリス・ドラマ版と言えるでしょう。

 

正直、犯罪の憂き目に遭った死体が主人公であるとも言え、ミイラ化した死体やまる焦げの死体などが登場します。あるいは、脳や内臓の解剖シーン、死体の写ったスライドの前で、推理を展開する場面などが、平然と描かれています。おそらくリアルな法医学の現場では、もっと生々しさがあるでしょうし、また、ドラマとは分かっていますが、さすがに中年のわたしでも、思わず、違った意味で唸ってしまうこともあります。

 

そういう時、いつも頭に思い浮かぶことは、脳や内蔵の一部を取り出し、メスで二つに切り、目の前に持ってきて、マジマジ眺めることを、よく毎日毎日できるよな、ということです。もちろん、ドラマとは承知していますが、法医学を勉強し、実際の現場に望んでいる人たちがいることは間違いないでしょうから、ちょっと想像しただけでも、こんなわたしでも、続けられないな、と思っています。

 

そうは言いながら、このドラマには、面白さや醍醐味があり、わたしなりに解すれば、できる限り、ヒューマン・ドラマの要素を取り入れながら、今の問題をも描こうとしている、ということです。たとえば、シリーズ14において、法医学班のキャップとも言える、Professor Leoが、Spending Cutによって、法医学班の予算が削られ、アシスタント技師を非常勤のように扱う場面があります。

 

日本でも多少なりとも報道されたと思いますが、イギリスでは、国家予算の大幅カットにより、公共サービスが縮小し、学生たちのデモなどが起きていました。報道の中では、サッチャー回帰への理想、などと評され、今のところ、反対の声の方が大きいように思います。わたし自身も、拙い知識ながら、不況時には、国が進んで消費を促す、というケインズのような考えを実行することが、当然の措置と思っていたので、イギリス政府の決断を初めて知った時、?、とは思いました。

 

けれども、現在のConservative Partyは、連立政権とはいえ、考え方の根底には、小さな政府を目指すものがあります。それを実践したのが、まぎれもなく、かつてのサッチャーであり、わたしの知る限り、当時も不況であったので、言わば、サッチャリズムとは、逆説的な経済刺激だったのかもしれません。それが、金融を中心にしたイギリスの復活をもたらしたのでしょうが、時代は、単なる規制緩和や政府の積極介入だけでは、経済回復が困難になっているのかもしれません。多少なりとも、持ち直したとはいえ、全体的に日本経済は、バブル崩壊から低調気味であり、今日の複雑な経済システムの象徴と言ったら、経済専門家に怒られるでしょうか? いずれにせよ、「法医学捜査班(Silent Witness)」には、こういう今の問題をも描いている特徴があります。

 


(2017年1月移転後撮影)

 

また、人間ドラマとして見るならば、シリーズ14において、法医学捜査班の中核を担っているDr Harryが、ハンガリーで恋人が殺害され、自身も危うく死の憂き目に遭いそうになりながら、事件の解決を試みようとする点です。また、Professor Leoに至っては、過去に娘を事故で失くし、現在の内妻とも言えるJanetとの間に子が宿っても、複雑な心境であることが、随所で描かれています。そういう心のうちを、シリーズ14では、Janetに正直に告白するシーンが、出て来ました。法医学者という医師のような人においても、トラウマのようなものを抱え、常に葛藤し、非常に人間的であるように表現されていると思います。

 

わたしは、古今東西のドラマにおいて、ヒューマン・ドラマはもちろん、エンターテイメント系のものにも、そういう要素を含んでいるものが好きです。ドラマは葛藤とも言えますが、ドラマと名乗るからには、やはり、人間的な葛藤などが下地になっていることが、大事なようにも思っています。「法医学捜査班(Silent Witness)」には、そういう要素とともに、犯罪ドラマならではのスリリングさや推理の面白さもあり、オススメできるBBCドラマの一つとなっています。

 

ところで、「法医学捜査班(Silent Witness)」において、Dr Nikkiという女性法医学者がいますが、演じているのは、Emilia Foxになります。このドラマで初めて知り、独特の妖艶さがあり、法医学者の役も結構ですが、怪しい役柄も魅力的なように思います。日本でも知名度の高い「Merlin(魔術師マーリン)」での魔女(?)のような役も、Emilia Foxにお似合いでは、と独り思っています。Dr Nikkiも、「法医学捜査班(Silent Witness)」の中で、他の人物と同様、人間的な葛藤なども持ち、Series14においては、少女殺害の件で、仕事を越えた同情と恐れを抱えていました。それもまた、今日的な問題とヒューマン・ドラマの融合とも言えると思いますが、皆さんは、いかがお思いになるでしょうか?

 

長くなりました。今回もまとまりのない記事となっていますが、何かしら、皆さんのお役に立つようであれば、この上ない喜びです。次回もまた、よろしくお願いします。

 

 

 

緊張感の中、毎回自分との闘い Mastermind BBCクイズ番組

個人的に、クイズ番組が好きな方で、英語でも日本語でも、それは同じです。日本のクイズ番組で、今でも記憶に残っているのが、テレビ朝日で毎週日曜日に放送していた「クイズヒントでピント」です。有名人たちが男女のチームに分かれ、2分割、4分割などともに、オーラスで16分割クイズがあり、テレビ画面に表示されたパネルをヒントに答えを導くというものです。

 

このサイトですでにお話したOnly Connectにも、“Connecting Wall”というクイズがあり、しかも、16分割されたパネルを、関係性を元に、行ごとに並べ替えるものです。

 

- BBCの部屋
- 地味だけどおススメしたい Only Connect BBCクイズ番組

 

「Only Connect」を見るたび、「クイズヒントでピント」の16分割クイズを思い出し、違いは、関係性の並べ換えか解答が一つか、という点です。もっとも、「クイズヒントでピント」は、わたしが学生の時に終わってしまったので、もう数十年以上も前の番組になります。

 

少々前振りが長くなりましたが(笑)、HideIP VPN、もしくは、ibVPNを使い、BBC iPlayer Downloadsでも、クイズ番組を好んで見ています。好きなものがいくつかありますが、今回は、そんな中から Mastermindという番組を選びました。

 

まず、mastermindとは、黒幕や首謀者の日本語訳があり(アルク)、あまり良い言葉ではないように受け取れます。けれども、Oxford Dictionariesでは、“a person with an outstanding intellect”とあり、必ずしも悪い意味ばかりではないようです。確かに、クイズ番組のタイトルにもなっているので、当り前と言えば、当たり前かもしれません。個人的には、知識王という日本語を追加してもいいのでは、と思います。

 

さて、肝心の番組内容は、端的に言えば、ワン・オン・ワンのクイズ番組です。司会者であるJohn Humphrysが出題し、選ばれたゲストが回答していくものです。しかも、得意分野が2分、一般分野が2分半以内であり、一人一人に同じ制限時間が設けられています。30分番組で、基本的に4人の挑戦者が、順番に答えて行き、一般分野の時は、得意分野の結果で、順位の低い人から答えて行きます。

 

さらに、同一得点の場合、パスの少ない人が勝ちとなり、4人の出演者のうち、1人しか次のステージに進出できません。ただし、得点が特に高い人は、敗者復活のような形もあります。一問一点で、ルール上、制限時間以内なら何問でも答えることが可能です。

 


(2017年1月移転後撮影)

 

「Mastermind」の冒頭では、John Humphrysが必ず次のようなセリフを言います。(聞き取り:管理人)

 

“Tonight four more contenders about to face the toughest test on television”

 

この番組を見るたび、この言葉にウソはないなあ、と思います。ワン・オン・ワンで、大勢の観客が見つめ、さらに、暗いスタジオの中央でスポットライトを浴び、誰の助けもなく、答えていかなければなりません。日本人は揚がり易いのでメンタルが弱いとは、スポーツの中でよく言われることですが、こういう番組を見ていると、毎回張りつめた空気があり、挑戦者(contender)の緊張感が伝わって来ます。

 

出題が終わった後に、深く息を吐く人、あるいは、声が震えている人などもいます。メンタルの問題は、必ずしも日本人だけではなく、人間一般の問題とも言えるように感じ、海の向こうの人も当然緊張するのでしょう。つい森鴎外の「大発見」という小説を連想してしまいます。(笑)

 

別のクイズ番組である「Only Connect」と同様、わたしが答えられるのは、一回の番組で一問あるかないかですが、それでも、答えられた時には、非常にうれしいです。しかも、日本に関した得意分野を選ぶ人も時折います。わたしが記憶している中では、これまでに黒澤映画と柔道がありました。視聴し始めた当初は、制限時間以内に、次々出題されるため、何を言っているんだろう、と戸惑ってばかりでした。今では、多少なりとも早口に慣れたので、少しは聞き取りも向上しています。

 

「Mastermind」の冒頭ナレーションの最後には、先述したセリフと同様、必ず利用されるフレーズがあります。もちろん、John Humphrysが発するのですが、この記事も、そのフレーズで終わりにしたいと思います(聞き取り:管理人)。ここまで、お読み下さり、大変ありがとうございました。

 

“Four contenders, two rounds of questions, one aim to become the nation’s Mastermind”

 

 

 

地味だけどおススメしたい Only Connect BBCクイズ番組

かつてNHKにおいて、「連想ゲーム」というクイズ番組がありました。男女それぞれのチームに分かれ、キャプテンが発する言葉をヒントに、チームメンバーが連想して答えを出すというものです。世界の北野武が、ツービート全盛の頃、この番組をネタにし、前田吟などと言っていたことを覚えています。(笑)

 

BBCのクイズ番組「Only Connect」が、「連想ゲーム」と同様、というつもりはありませんが、地味であることでは、共通していると思います。司会のVictoria Corenと対戦チームのみの出演で、4部構成の出題に答え、獲得点数を競うというものです。

 

最初に見た時、他国の放送局とはいえ、BBCは、やはり国営放送だな、と思いました。オープニング・テーマも派手なものでなく、わたしのような者にすれば、ついニヤリとしてしまいます。わたしが聞きとれたところでは、ある回の中で、司会のVictoria Corenが、Timesで地味な番組と指摘されたが、別にかまわないと言っていました。この記事のタイトルにもしていますが、派手なだけが、テレビ番組ではないと思います。

 

いずれにせよ、地味な番組でも、VPNプロバイダであるHideIPVPNibVPNを使い、BBC iPlayerBBC iPlayer Downloadsでパソコンにダウンロードし、視聴しています。

 

そんな「Only Connect」は、BBC 4で放送されていますが(2010年9月時点)、BBC 4は、BBC 1などと異なり、インターネットのLive放送が、時間帯によって、決まっています。何度か、明け方近くに、オンタイムで見たことがあり、イギリス本国でも見ている人がいるんだろうなあ、と思い、少々感動したことを覚えています。

 

実際のクイズに関してですが、正直、解答が分からないものばかりです。番組名の通り、単語と単語の隠れた繋がりを見つけるもので、4部構成の一つである「Connecting Wall」は、インターネットでも公開され、日本国内のサーバー経由でも、解答することが可能です。

 

 

わたしも何度か挑戦しましたが、いずれも最後にVictoria Corenの動画が表示され、「Time’s up.」と言われ、終わりました。現在の英語力では、太刀打ちできないというのが正直なところです。けれども、中には解答できたものもありました。4部構成の最初のコーナーは、出されたキーワードの繋がりを答えるものです。全部で4単語が画面で表示されることになり、最初の1語で答えれば、5ポイント、2語で3ポイント、3語で2ポイント、4語全部で1ポイントの獲得です。

 

その中で、California,Florida,Urayasuと出て来た時、ディズニーランドかな、と思っていたら、その通りでした。ちなみに、最後にParisと出てきましたが、パリにディズニーランドがあるとは知りませんでした。(笑) いつも分からないので、たまに解答出来ると、40代のオヤジでも、つい子供のようになってしまいます。

 


(2017年1月 移転後撮影)

 

なお、4部構成の内の第2部単語では、単語繋がりの最後の4番目を答えることになっています。「That’s the forth clue in the sequence.」と言っている時があり、シーケンスというと、ITを連想してしまいますが、こういうところでも使うのか、と思いました。4部構成のうち、最後は、早押しになります。冒頭テーマとヒントがありますが、解答になる言葉や文章の母音が外れ、子音が結びついたものが、画面に表示されます。聖書の引用文などの出題もあり、へえ、と思うことが多々あります。

 

現在、「Only Connect」のseries1が再放送されています(2010年9月時点)。BBC iPlayerをチェックし、アップされた際は、視聴するようにしています。

 

今回は、これまでになります。