絶妙な光と影と小津さん 北野武監督作品 アウトレイジ ビヨンド

2012年に公開された北野武監督作品が「アウトレイジ ビヨンド」である。2010年に上映された「アウトレイジ」の続編であり、シリーズ第二弾とも言える。

 

当時わたしは、北野武監督が作品を公開し続けていることを知っていたが、見る気はしなかった。もちろん、映画館でもレンタルでもだ。そのため、前作の「アウトレイジ」に引き続き、今回が初視聴となった。

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動と静の中の欲望の連鎖 北野武監督作品 アウトレイジ

北野武監督作品「アウトレイジ」が公開されたのは、2010年である。当時は、映画などを積極的に見ようとせず、北野武監督作品からも離れていた。そのため、劇場で鑑賞することはなかった。

 

今回が初視聴となったが、見終わった後、北野武監督は健在であると思った。エンターテイメント映画であるが、北野スタイルを堅持し、より洗練された動と静を組み合わせ、「痛い暴力」を表現している。

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味わいある下町人情喜劇 北野武監督作品 龍三と七人の子分たち

北野武監督作品「龍三と七人の子分たち」は、2015年に公開された。本年(2017年)秋に上映予定の「アウトレイジ最終章」を除けば、直近の映画である。当然、視聴したことがなく、今回初めて目にした。

 

ストーリーは、元ヤクザの龍三を中心に展開されて行く。

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合わない人には合わない、感覚的イメージの連鎖 北野武監督作品 TAKESHIS’

北野武監督作品「TAKESHIS’」が公開されたのは、2005年である。今年で干支が一回りし、随分前のことにも感じるが、個人的には転機の年だった。第二次独身時代が始まり、メスの柴犬との暮らしもスタートした。

 

こういうことも関係あるのだろう。「TAKESHIS’」は2003年公開の「座頭市」とは異なり、映画館では見なかった。お決まりのようにレンタルDVDで視聴し、以来長い間振り返ることがなかった。今回二度目の鑑賞となり、初回とは違った感もある。おそらくわたしの心が変わったことが、大きな要因でもあろう。

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真知寿と幸子は理想的な夫婦 北野武監督作品 アキレスと亀

わたしの中では、とうとうである。先日、2008年に公開された、北野武監督作品「アキレスと亀」を初めて視聴した。すでに掲載している北野武監督の映画レビューは、少なくとも2度目以降の視聴経験を元に書き上げている。今回はそれとは全く異なる。

 

全体としてみれば、北野武監督作品らしく、喜びばかりでなく、悲しみも描かれ、狂気も垣間見え、滑稽な感じもある。クサイ終わりをさりげに表現したともいえ、総合的には良であり、好きな作品の一つに含められる。けれども、一部それまでにはあまり見られなかった、過剰な泣き叫びのシーン等もあり、「監督・ばんざい!」の破壊により生まれた、新たな彼の一面かもしれない。

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