ボクシングと破壊と建設と 北野武監督作品 キッズ・リターン

「キッズ・リターン」は、1996年に公開された北野武監督作品である。バイク事故復帰後の第一作目であり、当時注目が集まっていたことを覚えている。映画館で見た記憶はなく、お決まりのようにレンタルビデオだった。しかし、たまたま古本屋でパンフレットを見つけ、即座に購入した。それだけ、わたしの心にも深く印象に残っていた映画である。

 
 

 
 

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多弁の向こうを感じさせる家族映画 北野武監督作品 菊次郎の夏

「菊次郎の夏」は、1999年に上映され、カンヌ映画祭に正式出品された。前作の「HANA-BI」がベネチア映画祭で金獅子賞を受賞したため、大きな注目を集めていた。

 

しかし、そういう時だからこそ、ひねくれたことをするのが、北野武監督なのかもしれない。「HANA-BI」まで寡黙が特徴とされていたため、多弁な映画の制作を表明していた。「菊次郎の夏」は、まさに北野風多弁フィルムでもある。

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妻の姿に子が宿る 北野武監督作品 HANA-BI

1997年のベネチア映画祭金獅子賞となったのが「HANA-BI」である。「無法松の一生」以来、約40年ぶりの快挙であり、マスメディアでも大いに話題になっていた。日本で公開されたのは、翌1998年である。わたしは、銀座の映画館で鑑賞し、非常に心を動かされた思い出がある。

 

わたしの映画を選ぶ基本は、監督に重きを置いている。好きな女優などを基準にすることもあるが、一種の好みの問題であり、作品内容云々とは関係ない。このため、映画祭の受賞作品を重視していることもない。正直なことを言えば、とりわけ、アカデミー賞を受賞した作品には、なにやらキナ臭さを感じることもあり、あまり信用していない。(笑)

 
 

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スタイリッシュなエンターテイメント時代劇 北野武監督作品 座頭市

「Dolls」公開の翌年である2003年に、「座頭市」が上映された。「Dolls」と同様、地元浦和の映画館で鑑賞し、見終わった後、お見事と思った。当時の連れも一緒であったが、思わず二人で拍手した記憶がある。

 

しかも、エンドロールが終わるまで見続けた。しばらく余韻に浸り、バックグラウンド・ミュージックが頭の中を駆け巡っていたことを覚えている。

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時間が経つにつれ、ジワジワと押し寄せる 北野武監督作品 Dolls

「Dolls」を初めて見たのは、地元浦和の映画館だった。2002年の寒い時期であり、今から約15年前のことである。その年、決して忘れられない大きな出来事があり、少し落ち着き出した約半年後のことだった。先日、そんな「Dolls」を見返した。

 
 

 
 

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