自虐ギャグで貫かれた破壊フィルム 北野武監督作品 監督・ばんざい!

北野武監督作品として、第13作目に公開されたのが「監督・ばんざい!」である。2007年に上映され、わたしは映画館ではなく、レンタルDVDで視聴した。何かを追いかけ、時が経って振り返ってみると、その頃何をしていたのか、自然と思い出す。

 

「監督・ばんざい!」が上映された頃、わたしはすでに第二次独身時代であった。派遣社員であり、それ程給与がなくても、犬との暮らしには困っていなかった。だが、北野武監督から離れ始めた頃であり、「監督・ばんざい!」が最後に視聴した作品だった。今回、約10年ぶりに再視聴し、意外に楽しく見ることができた。

 

映画の内容は、監督である北野武の頭の中を覗く、と言えるだろう。

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兄弟の有り様と哀しい旋律 北野武監督作品 Brother

「Brother」が公開されたのは、2001年である。通算9作目の作品であり、アメリカが主要な舞台になっている。北野武監督作品の中では、初めての試みであったろう。

 

物語は、ビートたけし演じる山本が中心となっている。

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欲望と妄想が続く、お笑いフィルム 北野武監督作品 みんな~やってるか!

海外では北野武監督、国内ではビートたけし監督名義で、1995年に公開されたのが「みんな~やってるか!」である。コメディ映画の一種であり、個人的にはお笑いフィルムと呼んでいる。欲望と妄想に基づいた、たけしらしいギャグが連続している。

 

ストーリーは、ダンカン演じる朝男を中心に展開されて行く。

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スタイルの原型が覗える感覚的映画 北野武監督作品 3-4X10月

北野武監督が脚本とメガホンを務めた最初の作品が、「3-4X10月」である。当初読み方は、「さんたいよんかけるじゅうがつ」であると思っていたが、正確には「さんたいよんえっくすじゅうがつ」であるそうだ。公開が1990年であり、監督一作目の「その男、凶暴につき」の高評価により、二作目が撮れたとも言える。

 

物語は、柳ユーレイ演じる雅樹を中心に展開する。

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突発的暴力表現の先駆け 北野武監督作品 その男、凶暴につき

北野武監督の第一作目が、「その男、凶暴につき」である。1989年に公開され、ヨコハマ映画祭の監督賞を受賞している。現在とは異なり、脚本を手掛けてはいないが、今日に通じるような映像を見ることもできる。

 

映画は、ビートたけし演じる我妻刑事を中心に、物語が展開されて行く。

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