それが「お金」だ 法定通貨と仮想通貨

現在通貨と言えば、法定通貨と仮想通貨を思い浮かべる人もいるかもしれない。

 

法定通貨とは、円や米ドル等の国家が認めている歴史的通貨ともいえ、物理的に手に取って実店舗などで自由に利用できるものだ。一方、仮想通貨はデジタル通貨の一種であり、暗号通貨とも呼ばれている。

 

目には見えずインターネットの中で完結し、手に取ることができないので、実店舗で使うには電子マネーのようにスマホ・アプリ等で利用することになろう。

 

かつて通貨と言えば外国為替をイメージし、円やドルやポンドなどが連想された。今では通貨でさえリアルとバーチャルに分かれ、世の中がデジタル化したことの証なのかもしれない。

 

だがわたしの勝手な見方だが、仮想通貨はまだまだの感じがする。法定通貨に対抗するだけ、普及していないように見える。実店舗で利用できる場合もあるようだが、まだまだ数が少ないように思う。

 

また価格の乱高下が激しく、流動性が低いようにも感じる。たとえばビットコインは、昨年12月に200万円以上の値を付け、仮想通貨ブームを引き起こした。けれども年明けから値を下げ、今では70万円そこそこである。

 


- BTC/JPY:月足(2018年6月17日現在、DMMコインより) -

 

またスプレッドも広い。スプレッドとは、売値と買値の差額であり、外為投資をしている人であれば、重々お分かりであろう。口座維持管理費や取引手数料等が無料であっても、実質的な業者の取り分である。

 

ビットコインであれば、現在約3000円のスプレッドである。「価格が70万円そこそこだから、その程度の差額なんて」と思えなくもないが、それは相場が思い通りになった場合だ。なかなかそうならないのは、経験者ならお分かりであろう。

 


- BTC/JPY(2018年6月17日現在、DMMコインより) -

 

スプレッドの広さは、日経新聞の記事でも指摘されている。現状では、仮想通貨は投資ではなく投機対象と見られても仕方ないのかもしれない。

SBI 仮想通貨参入、競争力に期待

 

もっともわたしは、上記のようだからと言って、仮想通貨に期待していない訳ではない。すでに仮想通貨を使った投信等が出ているため、金融業界も歓迎していないことはないと思う。それだけ商品を増やすことができ、様々な角度から利益を見込めるだろう。

 



 

また、個人的には逃げ道になるのでは、と思っている。たとえば法定通貨の相場を読めなかった時、仮想通貨の相場に資金を投入したり、ももちろん法定通貨での損失を仮想通貨で取り戻せる可能性等も出てくる。

 

しかしそれには法定通貨のように、安定性と流動性が必要であろう。もっとも公的機関等が時に介入するため、安定性と流動性があるのは、当たり前と言えば当たり前である。だからこそ「お金」だ。

 

またドル円と米国10年国債利回りや経済指標との関連等は、わたしが知る限り、仮想通貨には存在しない。これがないからこそ自由だとも言えるが、そういう自由であればやはり投機対象となってしまっても、仕方ないだろう。

 

そういうわたしも、実は仮想通貨取引の口座を持っている。FXも経験している。先述している通り、期待もしている。

 

さらに、仮想通貨でFXをしたことで、法定通貨のFXに戻ってこれたこともある。現在、XMの口座でドル円を中心に、FX取引をしている。今度は、法定通貨の経験で仮想通貨へ、と思っているが、まだまだ先になりそうだ。

 

 

結局「お金」になるには、公的機関等が認めない限り、流通したり、投資したりすることができないかもしれない。より正確に言えば、安心安全に利用できないということだろう。

 

リーマンショックを機にビットコイン等が誕生したようで、アンチ公権力の要素もあるようだ。しかし結局、一般向けになるには、そういう公権力のお墨付きが必要な面も否定できない。

 

実に皮肉であるが、仮想通貨がますます発展するには、中央銀行等がどれだけ許容していくかに掛かっているかもしれない。それが「お金」だ。