本年(2019年)6月14日に、なでしこジャパンの予選リーグ第二戦目が行われました。FIFA女子ワールドカップフランス大会の一試合であり、いつものようにHideIPVPNを使ってBBC iPlayerで視聴しました。
前回のアルゼンチン戦とは異なり2-1の勝利であり、新生なでしこになってからのワールドカップ初勝利でもあるので、その点では大変喜ばしい限りでしょう。とりわけ1点目は見事なシュートでもあり、わたしも思わずガッツポーズをしてしまいました。
けれどもタイトルにあるように、サッカーにおける2点先取には、魔物がいるのかもしれません。よく言われていることですが、2-0のゲーム展開は逆転されやすい傾向があります。
なぜなら1点取り返したらチームが勢いに乗り、同点にした後、そのまま1点を奪って逆転というケースがしばしば見られます。言い換れば、1点取り返してから行け行けになりやすいということでしょう。
最近でもこういうゲームがありました。昨年の男子ワールドカップベスト16戦で、日本代表がベルギー相手に2点先取しながらも、結局ベルギーに逆転を許し3-2で敗北しました。
なでしこにおいても、2012年のロンドン五輪で苦戦を強いられた試合がありました。初戦のカナダ戦であり、前半2-0にしながらも後半1点を取り返され、ゲーム展開もカナダペースになり、苦しい状況で勝利をもぎ取りました。
- 興奮と悔しさとクリーンさと サムライからなでしこへ ベルギー対日本 W杯ロシア2018 BBCスポーツ
- 2012年7月25日(日本時間:26日) 女子サッカー 1次リーグF組 日本vsカナダ
6月14日のスコットランド戦もロンドン五輪のカナダ戦のようでした。前半は厚みのある攻撃で押せ押せとなり、PKと共に2点を先取し、見ていても安心感がありました。
しかし後半ガラリと変わり、前半のような厚みのある攻撃が陰を潜めた感じでした。逆にスコットランドに肉弾戦とも言えるクラシカルサッカーを展開され、ミスから1点を取られました。
リードしたため、どこかホッとした面があったのかもしれません。若いチームであるため、仕方ない面もあったのでしょう。そうは言っても、やはり体格を活かしたサッカーはどうしても苦手な面があるのかもしれません。
スコットランドもイングランドに似たような感じがあり、ロングパスを使った走るサッカーをします。わたしなりに言うと、ラグビーに似た伝統的なサッカーでもあります。
知るところでは、予選リーグ最終戦のイングランドは、もっと速くもっと肉弾戦を挑んで来ます。十分注意する必要があることは、わたしのような者が言わなくても、しっかり理解しているとは思っています。
しかし2011年ドイツ大会の予選リーグにおいて、唯一黒星を喫したのがイングランドでした。2015年カナダ大会でも準決勝で対戦し、1点差で勝利をもぎ取り、2大会連続の決勝進出となりました。勝ちはしたものの僅差であったことは確かでしょう。
- 相性の悪さが出た なでしこジャパン対イングランド W杯カナダ2015 BBCスポーツ
今回もかなり苦戦するのでは、とも思っています。しかし国際大会は結果オーライとも言えます。引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まりますが、勝ってスッキリした形で予選突破をしてもらいたいものです。
なおスコットランド戦の後半で、なでしこのハンドと思えるようなシーンがありました。VARが導入されているようですが、なぜ使われなかったのか、わたしにはわかりません。
スロー映像が流れていましたが、ハンドと取られても仕方ないかな、と思いました。前半にもらったPKが認められるならこちらは審判の見逃しか、とも思いました。運も実力のうち、と考えておきたいです。
逆にスコットランドは運がなく、しかもイングランドとの試合でも怪しいPKを取られました。スコットランドのようなサッカーは嫌いではなく、初出場でもあるので判官贔屓したい気持ちもありますが、これもまた人が運営している大会の証であるのかもしれません。
なでしこジャパン対イングランド戦は、今週木曜日(6月20日)に行われる予定で、日本時間では4時キックオフとなっています。わたしにおいては十分生活時間内ですので、しっかりライブで視聴するつもりです。当然、地上波ではなくBBCサイトにおいてです。