本年(2019年)6月20日になでしこジャパン対イングランド戦が行われました。2019FIFAワールドカップフランス大会の一戦であり、なでしこジャパンにとっては、予選リーグの最終戦でもありました。
わたしはいつものようにHideIPVPNを使って、BBCサイトで視聴しました。エライはしゃいだ放送だったと言えば、お分かりでしょう。
結果はご承知の方も多いと思います。0-2でなでしこジャパンの敗戦となり、予選D組の首位にはなれませんでした。個人的な感想を言えば、プレミアにやられたという感じで、伝統的戦法に勝てなかったということでしょう。
最近のイングランド女子代表は、細かいパスも多用するようですが、わたしが見る限りラグビーのようなサッカーも健在です。ロングボールを使い、体を当ててボールを奪い、走ってゴールをこじあけるというものです。
なでしこジャパンが取られた2点も、スキを突かれた面がありますが、当たりと走りに負けたとも言えます。イングランド・プレミアリーグも一昔前と変わっているとはいえ、中堅以下ではまだラグビーのようなサッカーをしているチームが、結構あるように思います。
日本人がなかなかプレミアで活躍できなかったのも、ラグビーのようなサッカーとは違った環境で、長い間プレーをしてきたからかもしれません。近年になってレギュラーを獲得する選手が出てきましたが、それでもまだまだの感は否めません。
上記は男子のことを念頭にしていますが、女子もまた同様でしょう。ラグビーのようなサッカーを別な言い方にすれば、クラシカルサッカーであり、アメリカもまたそういう面があると思います。
もっともなでしこジャパンが2011年に優勝してから、他のチームに大きな影響を与えたらしく、細かいパスを多用するチームが増えたことも確かでしょう。
それでもイングランドのようなチームが世界では活躍し、なでしこジャパンと相性が良いとは決して言えないということです。これは2015年大会とも重なることだと思っています。
- 相性の悪さが出た なでしこジャパン対イングランド W杯カナダ2015 BBCスポーツ
しかし歴史は繰り返すとも言えます。優勝した2011年の時もイングランドと同組で、同じスコアである0-2で敗戦し、予選2位通過で勝ち上がっていきました。
こういう国際大会では、徐々に調子を上げたチームが強いようで、なでしこジャパンもその可能性があるでしょう。返って予選リーグから調子のいいチーム程、決勝トーナメントで落とし穴にハマることがあります。3勝したイングランドやタイに大勝したアメリカ(13-0)も、どうなるか分かりません。
ともかく、歴史は繰り返す、という感じもしています。見たところ、なでしこジャパンの波状攻撃は、一旦ハマったらなかなか止められないようで、相手にとっては大いに脅威でしょう。
イングランド戦でも波状攻撃を仕掛けた時、DFがついてこられない場面があり、BBCの解説者は「dangerous」と叫ぶように言っていました。何事にも波に乗る。これが大事なのかもしれません。
決勝トーナメントの相手は、オランダに決まりました。これもまた歴史は繰り返すのようで、2015年大会でもベスト16で当たり、なでしこが破りました。オランダはリベンジ気分でしょうが、当然返り討ちを期待しています。
オランダ戦は日本時間6月26日(水)、キックオフは午前4時となっています。もちろんわたしはBBCサイトで視聴する予定です。いよいよこれからがワールドカップの本番というところでしょう。
参考
- 優勝8年前もイングランド敗戦後に一致団結/安藤梢
- 女子ワールドカップ2019 決勝トーナメント
- ゼロ封だったら、もっと良かった なでしこジャパン対オランダ W杯カナダ2015 BBCスポーツ
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