スズメ

スズメの声が聞こえ わたしを揺り起こす

どこから鳴いているのか 分からぬが

わたしを駆り立て わたしを追い詰める

 

チュンチュンチュンチュン チュチュンチュン

 

小顔でありながらも どこか小憎らしく

円な瞳でありながらも 鋭さを感じ

わたしに突き刺し わたしに寄ってくる

 

チュンチュンチュンチュン チュチュンチュン

 

この身が砕けようと わたしは突き進んできた

途中下車をしながらも わたしは歩みを止めなかった

ぐるぐる回りながらも 通過点のゴールを意識した

 

チュンチュンチュンチュン チュチュンチュン

チュンチュンチュンチュン チュチュンチュン

 

スズメよ わたしに何を求める

青空へ向かって 羽ばたけということか

月夜へ向かって 飛び立てということか

 

スズメよ わたしは何をすべきなのだ

広い海の中へ 突っ込めということか

はるかな大地の中へ 入り込めということか

 

スズメよ スズメよ スズメよ スズメよ

教えてくれ わたしはどうすればいいのだ

 

スズメの声が聞こえ わたしを揺り起こす

どこから鳴いているのか 分からぬが

わたしを駆り立て わたしを追い詰める

 

小顔でありながらも どこか小憎らしく

円な瞳でありながらも 鋭さを感じ

わたしに突き刺し わたしに寄ってくる

 

チュンチュンチュンチュン チュチュンチュン

 

わたしには聞こえる わたしにはこう聞こえる

わたしを見透かすような 甲高い声で

 

(愚者はいつまで経っても 愚者のまま)

 

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