時間と羨望

暇を見ては寝ている うちのワンコ

クルッと丸まり スヤスヤすることもあれば

ワニのような姿勢で フウフウしていることもある

 

彼女には彼女の感じる時間がある

目にする度 こんなことを想ふ

 

時は速い 瞬く間に過ぎてゆく

分かっているつもりが 分かっていない

 

本日は何をする? あれもする これもする

いや待てよ こっちもあったな? どうすっか?

そうこうしているうち 夕方となり 夜となり

あららという間に 日付が変わる

 

本日の成果 調べ物だけ

仕方ねえかと開き直り 深夜に一杯

映画を見ながら 寝落ちする

 

わたしのパターン わたしの日々 

レギュラー・シェジュールの毎日だ

 

無駄にしている そう思いながらも

体に染み付いたものは なかなか抜け切らない

時間を無駄にする人は お金も無駄にする

 

確かに言えている

 

だから時々 いや 始終 うちのワンコが羨ましくなる

いや ワンコばかりではない うちのニャンコについてもだ

 

ワンコが側で スヤスヤ寝ている

体を丸めながら フウフウ息を吐いている

 

目も耳も悪くなり 自ら走らなくなった

人であれば 70を超えている

獣医は まだまだと言うが 

犬のイメージが 徐々に薄れている

 

うちのワンコが羨ましい うちのニャンコも羨ましい

そうは言っても それぞれの時間がある

 

奇妙な輪の中で わたしも生きてしまっている

 

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 白い煙
反射