何もしない 何もしたくない
ふと天井を見上げれば 明かりが点いている
そうか もうそんな時間か
横を見れば 年老いた「娘」が
ハアハア言わせながら 横たわっている
当年10月半ばで 15歳
よくもオレなんかと そう感じながらも
彼女には選択肢はない
だからこそ 時折良い人になってしまう
厳しくし過ぎたかな せめて最期まで自分で
忘れてはいけないことだが
何もしない 何もしたくない
はて 本日は何をしたろう?
ネットを見て 音楽を聞いて サッカーを視聴して
間もなく 「娘」との散歩だ
オレはサラリーマンではない 企業マンではない
派遣社員でも契約社員でもアルバイトでも ましてや正社員でもない
ただの個人事業主 自由業 状況によって自営業を名乗っている
それでも平日にほそぼそと 仕事をしている
チクタク動く ロウソクを眺めながら 一喜一憂している
ようやく訪れた オレの道
ふっと肩の荷を下ろしたい だって平日は一刻一刻が勝負でもあるから
何もしない 何もしたくない
休日は これに限る