カテゴリー: 一日一愚作

〇橋之上
 

雲一つない夜空。人気のない橋の上に女が一人立っている。正面には街の灯と陸橋があり、列車が走り抜ける。

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チュウと鳴くよな　その形
ついつい触れるか　その形

 

分かる人には分かる　

分からない人には分からない

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毎年訪れる　この日

わたしが生まれる　ずっと前

それでも　聞こえる聞こえて来る　

雑音ひしめく　あのバックグラウンドから

 

本八日未明　西太平洋ニオイテ
アメリカ　イギリス軍ト　戦闘状態二入レリ

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舞い下りた　舞い下りた
わたしにわたしに　舞い下りた

 

窓辺ニ　武士（モノノフ）ヲ見タリ
刃ニ屈セシ御身ノ頭ニ　淀ミニ浮カブ泡沫ヲ得タリ

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死の間際　こう想ふかもしれない

犬猫に恵まれた

死の間際　こう想ふかもしれない

犬猫の戯れだけが人生だ

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