ちょいと戯れで

魔物

オレの中には 魔物が住んでいる

時折顔を出し オレを蹴散らし オレを貶める

 

ヘドロの塊のような形をし ニタニタ薄気味の悪い笑顔をし

オレに向かって言うのだ オレに向かって発するのだ

 

(オマエに生きる価値はあるのか?)

 

オレは暗闇の中に陥り 喜びも楽しみもなく

ただ単に怒りと苦しさに満たされ その場から逃げ出したくなる

 

意味があるのかないのかわからぬ 人の生を

オレは成就できるのか? オレは達成できるのか?

 

オレは最低の奴であり 不埒な奴であり

息をしているだけであり 価値のないものだ

 

単なる偶然の産物であり それ以外のものではない

自然法則にたまたま導かれた存在であり それ以上でも以下でもない

 

ああ やはりオレには生きる価値はないのか?

 

魔物がせせら笑う 嘲った笑い声を出し 

オレをさらに貶める オレをさらに虚しくさせる

 

(やっと分かったか? やっと気づいたか? やっと理解できたか?)

 

オレは暫し 静かな時を取る 

魔物から離れ 黙って時を待つ

 

悶々としながらも オレはオレであることを 再び意識し出す

 

オレの中には 魔物が住んでいる

時折顔を出し オレを蹴散らし オレを貶める

 

オレの中には 魔物が住んでいる

時折顔を出し オレを蹴散らし オレを貶める

 

ああオレは 一体何をしているのか?

 

(^。^)(^。^)(^。^)

 

 キミが再びあの場所へ
お楽しみ 

 

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