茶箱

お前がいる 縁側の茶箱

行きも帰りも こちらを見ては

寝返り打って 甘えを請う

 

顎を撫でては 瞼を閉じる

頭を撫でては 眼を閉じる

 

気温が上がれば 確実だ

気温が下がれば 時々だ

 

待っている 健気さを感じる

 

されど お前は野生もあり 

警護が仕事のうちである

 

番兵 変わりなきこと 確認だ

 

お前がいる 縁側の茶箱

行きも帰りも こちらを見ては

寝返り打って 甘えを請う

 

時に小憎らしい 撫でても ムスッとする

時に眼を光らす 稲妻のような瞳が 鋭くわたしを射る

 

こんな時 お前を抱き上げ 鼻と鼻を合わせ ムギュッとする

声を出すこともあれば 出さないこともある

 

茶箱へ戻し 顔を両手でグシャグシャする

爪を立て ガリガリガリガリ八つ当たり

 

ご機嫌斜めでは ササッと逃げて行く

それでも 時間が経てば 再び茶箱で待機する

 

お前がいる 縁側の茶箱

行きも帰りも こちらを見ては

寝返り打って 甘えを請う

 

お前がいる 縁側の茶箱

行きも帰りも こちらを見ては

寝返り打って 甘えを請う

 

茶トラ猫 ひねくれモンのお前だよ!!

 

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 季節物
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