創作 ストンッ、と落ちる (一)

(一)

 

わたしは時折、ストンッ、と落ちることがあります。若い時から続いていることで、40代半ばになった今でも、抜けていないようです。

 

物理的、という訳ではなく、精神的なものです。夢中になっても長続きせず、突然、ストンッ、と心の空白が生まれるのです。そうして、何もかもがバカバカしくなって、急に遠ざけたくなり、終いには一切手を触れなくなるのです。

 

 
無責任。
確かにそうでしょうね。元々下らないプライドがありながらも、逃げることだけはお手のものです。

 

臆病。
それもあるかもしれません。プライドがあっても、気が強いとはいえません。

 



 

感傷的。
これはどうでしょう。さすがにそこまで自己陶酔していると、認めることはできません。

 

けれども、ストンッ、と落ちてしまうことは、趣味や娯楽の類であれば、あまり困りはしません。シリーズ物のドラマやアニメなどを途中で終わらせてしまったことは、幾度もあります。それが、趣味や娯楽の類ではない場合に、問題が出て来るのです。

 

・・・続く・・・