最期の日

平成最期の日 仕事が一段落した 

わたしは 映画三昧だった

 

幼き時代を振り返りる

幼き心を忘れたくない

無性に70から80年代前半の映画を見たくなった

 

時は第一次格闘技ブーム 日本版カンフー映画ばかりだ

かつては下らない と思っていたが

今見れば それなりに得るものがある

 

テーマがありきたりでも オチが分かっていても

見所はあくまでアクション へえ ほお と感心した

コメディ・タッチの演技も おそらく計算済みだろう

 

あのモノマネは これだったのか と

何十年も経過して わかったこともある

 

そうは言っても 本日で平成が終わる

明日からは 令和の時代になり 新しい元号が始まる

自然と 終戦に絡む 日本版カンフー映画を見た

 

主要舞台は戦後数年の日本 荒廃した街並や人々

わたしからすれば 本当にそうだったのか? と

思う場面も出てくる それでも戦争という影が

最後までわたしを惹きつけた

 

平成最期の日 仕事が一段落した 

わたしは 映画三昧だった

 

平成最初の日 高校の冬休みの最終日

わたしは テレビでおじさんを見た

10代終わりから20代を平成で過ごした

 

振り返れば 嫌なことばかりだった

世相でも 日本の陰りばかりが目立った

復活の兆しも どこか拍子抜けとなっている

 

直接のドンパチはなかったが それでも

下降した時代であったことは 間違いないだろう

後年の評価 下手をすれば昭和に満たないかもしれない

 

それでも時代は繋がっている 時代は続いている

わたしばかりでなく 現在生きている老若男女は

間違いなく 歴史と共に生きている

 

先の映画を見ながら ふと思った

(たった一度の敗北で・・)

 

わたしはやっぱり たとえ後ろ指をさされようと

意地や痩せ我慢や気骨を 決して失いたくない

年老いて体が動けなくなっても 決して忘れたくない

 

平成最期の日 仕事が一段落した 

わたしは 映画三昧だった

 

歴史を見ないカナリア わたしは死ぬまで

いや 死んだ後でも こうはなりたくない

 

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未熟者