階段下

薄暗い階段下 幼いオイラは田楽一本

馬券買ってくる オヤジが消えた

向こうに映える 微かな西日

 

行き交う人々 オッサンばかり

ジロジロチラチラ ジロジロチラチラ

オイラの両足 ガクガクしてた

 

覚えているのは 独り待ち

二人の後は 記憶なし

いつしか オイラもオッサンに

 

再び2号スタンド 階段下

片手に新聞 片手に赤ペン

知らぬ間に ワクワドキドキしてた

 

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 通過