分からない

何が起きるか分からない 何が始まるか分からない

 

テディーベアを見る度 連想する

綾ちゃんの頬 綾ちゃんのつぶらな瞳

ひょんなことで知り合った ティーンエイジャーの終わり

わたしも彼女も浪人生 ひと時の気休め楽しんだ

しばし面白かったが だんだん重たくなってきて

神社の前で 別の道

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フォークのように

コーヒーを飲む度 思い出す

あの喫茶店 二人で行った喫茶店

 

雑居ビルの地下 頭の薄い店長

ネイビーのエプロン姿で 注文する度 

決まってぶっきらぼうに (はい)

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川堤

夕暮れ時の川堤 少し冷たくなった風

涼子と隆二が 膨れたビニール袋を手にし

ゆっくりゆっくり 歩いている

 

(オレね きっとね 歌手になるよ)

(へえ じゃあ もっと頑張らないとね)

(うん 今度さ のど自慢に出てさ 絶対優勝だ!)

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反射

光が射してくる 窓の外から そっと

暖かな感じがあり 早秋の香がする

スヤスヤ寝ていたいが それもままならぬ

 

起きなければならぬ そう思いながら

蒲団を出る 嫌だと感じながらも 立ち上がる

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時間と羨望

暇を見ては寝ている うちのワンコ

クルッと丸まり スヤスヤすることもあれば

ワニのような姿勢で フウフウしていることもある

 

彼女には彼女の感じる時間がある

目にする度 こんなことを想ふ

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