マッカチン

ずんぐりむっくり 青っ鼻

スポーツ刈りで 半ズボン

 

簡素な釣り竿 バケツと一緒に 籠へ入れ

チャリンコ コギコギ 近所の小川

 

さきいか付けて 水面へ垂らし

願うは大漁 大漁だい

“マッカチン” の続きを読む

白煙

くゆりと昇る 白煙に 

オレは 時々想ってる

 

ああ このオレも 

いずれは 白い骨と化す

ああ このオレも

いずれは 見知らぬ世界へと

 

寂しさ? 侘しさ? いや 不可思議だ

“白煙” の続きを読む

ようやくやっと

忘れたくないものがある 人として

失いたくないものがある 男として

 

ようやく 運の巡り?

やっと 理想の道?

 

ただの失敗者 ただの崩れ者

 

己の時間を 多く持ち 気軽に詠う 自己の世界

“ようやくやっと” の続きを読む

お楽しみ

行ってしまった人々に 無性に会いたい時がある

非日常 さらに進んだ非常時の ほんの隙間にやって来る

 

ああ もう少し昔の話を聴きたかったなあ

ああ もう少し一緒に遊びたかったなあ

ああ もう少し真摯に向き合いたかったなあ

“お楽しみ” の続きを読む

魔物

オレの中には 魔物が住んでいる

時折顔を出し オレを蹴散らし オレを貶める

 

ヘドロの塊のような形をし ニタニタ薄気味の悪い笑顔をし

オレに向かって言うのだ オレに向かって発するのだ

 

(オマエに生きる価値はあるのか?)

“魔物” の続きを読む