ビールの味

明けても暮れても 愚痴ばかり

嫌になってる 嫌になっちゃう

働けど働けど ふところ寂しく 気持ちも萎える

 

こんなわたしでも 家庭を持った持っていた

 

ある夏の暑い日に 一家で行った焼肉屋

会社帰りでくたくたで もやもや浮かぶ タヌキ顔

 

ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ 注文一途

こそこそこそこそ 職場放棄

いらいらいらいら 同僚文句

 

ぐるぐる巡る わたしの脳裏

 

ビールを頼む 小さな両手でグラスに注ぐ

喉を通ったヒンヤリ感 次第に気持ちが和らいで

肩の荷下りて 心の靄が晴れるよう

 

忘れない忘れられない 今は亡き小さな両手

忘れない忘れられない あの夏の日のビールの味

 

明けても暮れても 愚痴ばかり

嫌になってる 嫌になっちゃう

働けど働けど ふところ寂しく 気持ちも萎える

 

寄り道にも花がある 鈍行にも花が咲く

つまらぬ道程にも 時に華が訪れる

 

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反復