訳の分からぬ者たちが 大騒ぎをする
喧騒と憂鬱な世の中
野次馬の先導者が 人々を煽り
煽られた言葉が テレビに映え
ラジオへ伝わり ネットを駆ける
科学が発達し 一層便利になり
トレンドばかりに走って 変化を求めながらも
お決まりのセリフが横行し 自己完結し自己満足する
喧騒と憂鬱な世の中
どこまで続く いつまで続く
言葉でありながら 言葉でないような言葉の氾濫
わたくしもまた その中に埋もれ もがき苦しみながら
わたくしの言葉を紡ぐ
言葉は言葉にしか過ぎないが 言葉がなくては
伝わらない 表せない 知ることもない
沈黙の中にも語りはある
背で見せる行いは すでに時代錯誤か？
喧騒と憂鬱な世の中
わたくしもまた 言葉を発する 人だから
わたくしもまた 言葉を使う 人であるがゆえに
わたくしもまた 言葉を蔑ろにする 現代人であるから
少しの立ち止まり それだけでもいい
ほのかな熱情と淡々とした気持ちで 日常を過したい