振り子

得も言われぬ苛立ちが わたしを襲ってくる

遠くに行ったかと思えば 知らぬ間に近づき

また離れては こちらへやって来る

 

薄靄の振り子 まさにそのようだ

 

すでに終わったと思っても 再び始まりのようで

こちらに気もないと感じながら ちょっとしたことで

わたしの気が変わる

 

感情に身を任せながらも 中途な理性が入り

冷静になったかと思えば ふと想像がいたずらをする

欲望にまみれた赤い猫が わたしを睨みつけて来る

 

得も言われぬ苛立ちが わたしを襲ってくる

遠くに行ったかと思えば 知らぬ間に近づき

また離れては こちらへやって来る

 

薄靄の振り子 まさにそのようだ

 

苛立ちを抑えようと 体を動かす

せっせと動いても 再び巡ってくる

堂々巡りをし 落ち着きがない

 

ふと空の向こうへ 飛び立ちたくなる

分かっているのか 分かっていないのか

わたしがいなくても 生きてはいけるだろう

 

下らない知識を身に着け それで知的と名乗ったら

本当のバカ者 それはそうである

専門バカに犯される それだけのバカということ

 

それでもわたしは どこかで期待をしている

いつか分かるだろう いつか来るだろう

心の底にあり 有限の日常の糧を探し続けている

 

苛立ちを抑えようと 体を動かす

せっせと動いても 再び巡ってくる

堂々巡りをし 落ち着きがない

 

薄靄の振り子 まさにそのようだ

 

苛立ちを抑えようと 体を動かす

せっせと動いても 再び巡ってくる

堂々巡りをし 落ち着きがない

 

薄靄の振り子 まさにそのようだ

 

ふと思う 

いずれはわたしも 永遠の旅に出る

もういいかな 

無への憧れは 今も昔も変わらない

 

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