波がどどんと 押し寄せる

大きなうねりで 糊のよう

 

初めての漁船 わたしは酔い心地

気分が悪くなって 体がだるくなって 

下っ腹がぎりぎりした

 

吐いた奴がいた ぐてえとしながら座ってた

仕事ができず 集団生活も守れず

陰口を叩かれた それでも介抱された

 

学生時代 瀬戸内のバイト

海温調査の手伝いで 飛行機も初めて

今でも脳裏に出てくる 海上景色

 

波がどどんと 押し寄せる

大きなうねりで 糊のよう

 

白波では 出航できない

陸育ちのわたしが 学んだこと

短い間でも 知ることはできる

 

楽しい単発バイト そればかり選んでた

騒音調査 同じ時期 

わざと爆音で走る 車があった

 

広告代理店 東京湾が近かった

内職のような 袋詰の仕事

有線掛けながら 時にノリノリになりながら

 

波がどどんと 押し寄せる

大きなうねりで 糊のよう

 

思い出だけでも 財産になる

自分の軌跡の 糧となる

短い時間でも 価値を得られる

 

波がどどんと 押し寄せる

大きなうねりで 糊のよう

 

放物線の 彼方に見える

青い海面の 向こうに見える

ひょこっと顔を出す 朝陽の姿

 

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