紙ヒコーキ

ブルーに染まった折り紙で 紙ヒコーキを作ったよ

久しぶりのことだけど 覚えているな 身体(からだ)から

 

ガキの頃 作って飛ばし 飛ばして作り

何度も何度も遊んでた 外だって家(うち)だって

キャッキャッ叫んで 楽しんだ

 

遠くへ飛ばす 高く上げる くるくる回って ゆるりと着地

 

今はどうだろう? 自宅の窓から 二階の窓から 木造家屋の窓から

ブルーのヒコーキ 飛ばしたよ

 

するりするりと浮かんで去って ゆるりゆるりと落ちて行く

ブルーの色が じょじょにじょじょに 小さくなって行く

 

無事着地 そう思ったら 一陣の風が舞ってきた

下から吹き上げる 柔らかな風 再び空の中へ紛れ

わたしの元から離れてく どんどん遠くへ離れてく

 

ふと 心の中に 隙間ができた ぽっかりと穴が空いた

 

あの時 別な決断をしていたら

あの時 別な道を歩んでいたら

あの時 別なことをしていたら

 

知らぬ間に 眼の前が曇ってきた

忘れない 忘れられない いや 忘れてはいけない

あの子の病との格闘を

 

ブルーに染まった折り紙で 紙ヒコーキを作ったよ

久しぶりのことだけど 覚えているな 身体(からだ)から

 

ヒコーキよ また会おうな いつかはまた会えるな

わたしが行くまで あの子のところで 待ってろな

 

(^。^)(^。^)(^。^)

 

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